石井弘寿

石井 弘寿（いしい ひろとし）

石井弘寿は1977年9月14日、千葉県市原市に生まれた元プロ[[野球選手]]で、ピッチャーとして活躍した後、現在は東京ヤクルトスワローズの一軍投手コーチを務めています。彼はまた、アテネオリンピックの野球競技で銅メダルを獲得した選手でもあります。

プロ入り前の道のり

石井は、父親の影響で小学5年生から野球を始めました。中学校では地元のポニーリーグで投手と外野手としてプレーし、その後、1993年に東京学館高等学校に進みます。高校では千葉県大会での成績は振るわなかったものの、スカウトの目に留まり、1995年のドラフトで東京ヤクルトスワローズから4位指名を受けてプロ入りを果たしました。彼の背番号は、当時のエース石井一久の背番号16を逆転させた61番に決まりました。

プロ選手としてのキャリア

1996年7月16日、石井はプロデビューを果たし、同年の8月には初勝利を挙げました。高卒新人として登板するも、四球が多く不安定な成績が目立ちました。その後の数年間は肩の故障や制球に苦しみ、出場機会が限られましたが、1999年には中継ぎとしての役割を与えられ、徐々に信頼を得ていきました。

2000年からは中継ぎとしてのプレーが本格化し、2001年には初セーブを記録しました。2002年には、最優秀中継ぎ投手に選出され、リーグ最多の69試合に登板し6勝を挙げ、防御率も1.51という素晴らしい成績を残しました。この年、自己最速の155km/hを記録したことは特筆に値します。

その後も安定した成績を維持しながら、2004年にはアテネオリンピックに日本代表として出場し、銅メダルを獲得しました。2005年には五十嵐亮太の故障によりクローザーに指名され、自己最多の37セーブを記録しましたが、この年が彼の現役での最後の活躍となりました。

引退とその後

2011年、石井は現役引退を表明し、引退試合では担当スカウトからボールを手渡されてマウンドに上がりました。彼はその試合で見事なパフォーマンスを披露し、現役生活に幕を下ろしました。

引退後はヤクルトの二軍育成コーチとしてキャリアをスタートさせ、2013年からは二軍投手コーチ、2017年からは一軍投手コーチに昇格しました。監督や選手たちとの連携を通じて、選手育成に貢献しています。

選手としての特徴

石井の武器は、その速球とキレのあるスライダーです。彼はリリーフとして150km/hを超える速球を投げ込み、2002年には日本最速左腕として名を馳せました。その実力から「ゴリ」と称され、五十嵐選手とのWストッパーコンビはファンから非常に評価されました。石井は、MLBへの移籍を強く希望しましたが、何度かの挑戦の後に叶わず、ヤクルトに残る道を選びました。多くの投手に影響を与えた彼の姿勢は、今も指導者として生かされています。

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