石井秀生

石井秀生

概要

石井秀生（いしい しゅうせい）氏は、1986年5月25日生まれの日本の元プロバスケットボール選手である。秋田県能代市の出身で、同市から輩出された初めてのプロバスケットボール選手としてその名を刻んだ人物である。現役時代のポジションはポイントガード（PG）。プロリーグでは、bjリーグに所属し、浜松・東三河フェニックス、秋田ノーザンハピネッツ、埼玉ブロンコスでプレーした経歴を持つ。

バスケットボールに親しんだ幼少期・学生時代

石井氏は、バスケットボール指導者である両親のもと、3人の兄も競技に励むという環境で育った。自然な流れで自身も幼い頃からバスケットボールを始め、才能を発揮していく。
能代市立渟城第一小学校（現在の渟城西小学校）在学中には、母親が指揮を執るミニバスチーム「能代ブルーインズ」で幼稚園児の頃からボールを追いかけ、小学校5年生時にはチームの全国優勝に貢献した。能代市立能代第一中学校を卒業後、バスケットボールの強豪校として知られる秋田県立能代工業高等学校へ進学するが、一度高校を中退するという経験をする。その後、岩手県立盛岡南高等学校に編入し、1学年下で高校生活を再スタートさせた。盛岡南高校では、2年次と3年次に全国の舞台であるインターハイに出場するなど、チームの中心選手として活躍した。高校卒業後は、関東の大東文化大学に進学。大学バスケットボール部でもその能力を発揮し、4年次にはチームキャプテンを務め、リーダーシップを発揮してチームを牽引した。

プロへの挑戦

大学を卒業した後、石井氏は地元秋田に戻り、クラブチームの三種体協琴丘で競技を続けた。プロバスケットボール選手になるという目標を掲げ、プロリーグへの道を模索。トライアウトへの参加を経て、bjリーグに加盟していた浜松・東三河フェニックスの練習生となる。その努力が実を結び、2010年10月15日付で浜松と正式な選手契約を締結し、念願のプロキャリアをスタートさせた。

プロリーグでの経歴

浜松でのプロ入り後、石井氏は秋田ノーザンハピネッツへと活躍の場を移した。ここでも最初は練習生としてチームに加わったが、2011年11月18日に選手契約を結び、地元秋田のチームの一員となった。しかし、チーム内での競争は激しく、出場機会は限られた。このシーズン、彼は16試合に出場し、総プレイ時間はわずか58分に留まった。シーズン終了後、石井氏は秋田を自由契約となった。
迎えた2012-13シーズン、彼はbjリーグの埼玉ブロンコスへ移籍することを決断。埼玉では、秋田時代と比較して出場時間が増加し、ポイントガードとしてより多くの経験を積むことができた。

家族との絆

石井家はバスケットボール一家として知られており、両親は共にミニバスケットボールの指導者として地域に貢献してきた。3人の兄も皆バスケットボールの競技経験を持つ。特に、兄たちのうち次男と三男は、石井氏と同様にバスケットボール界で活動している。

次男の石井佑生氏は、1977年12月29日生まれ。弟である秀生氏も所属した秋田のクラブチーム、三種体協琴丘で2016年までプレーした経験を持つ。その後指導者の道へ進み、2017年4月からは上武大学女子バスケットボール部ヘッドコーチ、2022年3月からは新潟アルビレックスBBU15ヘッドコーチを歴任。2024年4月からは、秋田ノーザンハピネッツのU15アシスタントコーチおよびU18アシスタントコーチを務めている。

三男の石井孝生氏は、1982年11月24日生まれ。実業団チームの曙ブレーキ工業バスケットボール部に所属している。2012年にはbjリーグのドラフト会議で島根スサノオマジックから2巡目で指名されるという評価を受けたが、最終的にプロ選手としての契約には至らず、現在も曙ブレーキ工業に在籍し、同チームのコーチとしても活動している。

石井秀生氏は、地元能代市出身初のプロ選手として、短いながらもプロの舞台でキャリアを積み、家族と共にバスケットボールに深く関わり続けている人物である。

関連項目

大東文化大学の人物一覧
三遠ネオフェニックスの選手一覧
さいたまブロンコスの選手一覧
川村卓也（盛岡南高校の先輩）

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