石原樹

石原樹：日本の柔道界を担う新星

石原樹選手は、2001年6月26日生まれの群馬県出身の柔道家です。73kg級で活躍し、左組み、得意技は背負投というスタイルで知られています。170cmの長身とO型の血液型という身体的特徴も持ち合わせています。

5歳から柔道を始め、新田スポーツ少年団で基礎を築きました。宝泉中学、群馬県立前橋商業高等学校と進学する中で、全国高校選手権では2位という好成績を収め、将来性を示しました。高校時代からその才能は高く評価されており、将来の活躍が期待されていました。

2020年には日本体育大学に進学。大学時代は全日本ジュニア2位、優勝大会3位など、着実に実力を伸ばしていきました。3年生時には優勝大会と体重別団体で3位、講道館杯では5位と安定した成績を残します。そして迎えた大学4年生。体重別選手権では、決勝で吉田優平選手を破り、念願のシニア全国大会初優勝を果たしました。勢いに乗った石原選手は、続くワールドユニバーシティゲームズでも個人戦、団体戦の両方で優勝という快挙を達成しました。さらに講道館杯でも優勝し、大学生活の集大成と言える素晴らしい成績を残しました。

大学卒業後は、ジャパンエレベーターサービスへ入社。2024年4月からは実業団選手として活躍の場を広げます。体重別選手権では初戦で敗れるも、その後の活躍から世界選手権代表に選出されるなど、その実力は高く評価されています。

2024年、グランドスラム・パリではIJFワールド柔道ツアー初出場にして初優勝という金字塔を打ち立てました。イタリア、タジキスタン、ジョージアの強豪選手を次々と破る圧巻の強さを見せつけました。続くアジア選手権では個人戦、団体戦の2冠を達成し、世界レベルでの活躍を証明しました。

そして世界柔道選手権では、決勝まで勝ち進み、ヨーロッパチャンピオンであるアゼルバイジャンのヘイダロフ選手と対戦。技ありで優勢に試合を進めながら、惜しくも終了間際に逆転の一本負けを喫し、銀メダルを獲得しました。世界レベルでの戦いの厳しさを改めて実感する結果となりました。

10月にはグランドスラム・アブダビに出場。準決勝で敗れ3位に終わりましたが、2024年10月7日時点でのIJF世界ランキングは1000ポイントを獲得し、52位と、世界トップレベルで活躍する選手として着実にランキングを上げています。

石原樹選手のこれまでの戦績は輝かしいものがあります。高校時代から頭角を現し、大学、実業団と成長を続け、数々のタイトルを獲得してきました。得意の背負投だけでなく、様々な技を駆使し、国際大会でも上位に食い込む実力を持っています。今後の活躍にも目が離せません。将来のオリンピックでの活躍も期待される、日本の柔道界を代表する選手の1人と言えるでしょう。

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