石原真

石原真（いしはら しん）は、1957年生まれのNHKエンタープライズ所属のエグゼクティブ・プロデューサーです。彼は音楽家としての側面も持ち、ベーシスト、ギタリストとしても活動しています。岡山県立岡山大安寺高等学校を経て法政大学を卒業後、1981年にNHKに入局しました。

初期は音楽番組や教育番組の企画・制作に携わり、1990年からはこれらの分野でその才能を発揮しました。その後、福岡局での地域番組制作を経て、2005年7月に東京本部へ異動となり、再び全国向けの番組制作に携わるようになりました。

彼のトレードマークは、38歳から伸ばし続けた長髪とサングラスでした。しかし、2005年の『第56回NHK紅白歌合戦』でプロデューサーを務めた際、「視聴率50%を超えなければ丸刈りになる」と公言。結果、視聴率が目標に届かず、丸刈りとなりました。このエピソードは彼の仕事に対する真摯な姿勢を表しています。

音楽家としては、バンド「架空楽団」のメンバーとしてベースとギターを担当しています。また、AKB48グループの大ファンとしても知られ、劇場公演を頻繁に観覧し、メンバーとも親交があります。自ら手がける番組にAKB48を積極的に起用しており、『AKB48 SHOW!』の立ち上げにも深く関わりました。この番組は、『今夜は最高!』のようなワンマンショーをAKB48で実現したいという彼のアイデアから生まれました。さらに、AKB48のドキュメンタリー映画も手掛けており、当初は岩井俊二とテレビ番組として企画していたものを、後に映画化しました。

2013年には、AKB48グループのイベント「AKB48スーパーフェスティバル」の準備が多忙を極める中、秋元康から「AKB48グループ研究生 武道館公演 『推しメン早い者勝ち』」のイベントを任されました。彼は、AKB48グループが東日本大震災の被災地を定期訪問する「誰かのために」プロジェクトの隊長も務めており、ミニライブのセットリストや台本もすべて自身で手掛けています。この活動は、石原を含め、関係者全員がボランティアで行っています。

また、石原はドキュメンタリー映画の監督としても活動しており、2015年にはSKE48のドキュメンタリー映画『アイドルの涙 DOCUMENTARY of SKE48』、2016年にはAKB48のドキュメンタリー映画『存在する理由 DOCUMENTARY of AKB48』を監督しました。

主な番組制作

NHK紅白歌合戦（12回参加、うち2005年第56回と2008年第59回でプロデューサー）
ポップジャム
トップランナー（番組立ち上げ）
天才てれびくんMAX
天才ビットくん
MUSIC JAPAN（プロデューサー）
AKB48 SHOW!（プロデューサー）
NHKスペシャル「メガヒットの秘密 〜20年目のB'z〜」

著書

* 『AKB48、被災地へ行く』（2015年10月21日発売、岩波ジュニア新書 ISBN 978-4-00-500816-2）

石原真は、音楽、テレビ番組制作、そして社会貢献活動と、多岐にわたる分野でその才能を発揮している人物です。

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