石原葵

石原葵（いしはら まもる）

プロフィール

石原葵氏は、1946年11月9日に兵庫県で生まれました。日本の農林官僚として活躍し、最終的には農林水産事務次官という要職を歴任しました。現在は、日本べんとう振興協会の代表理事・会長を務めています。

学歴と入省

石原氏は、高槻高校を経て東京大学に進学し、1970年に東京大学法学部を卒業しました。同年、農林省に入省し、官僚としてのキャリアをスタートさせました。

農林官僚としてのキャリア

農林省入省後、石原氏は福岡県農政部長、経済局長、食糧庁長官、林野庁長官など、数々の重要な役職を歴任しました。その中でも特に注目されるのは、水産庁水産流通課長時代の功績です。

「おさかな天国」誕生秘話

水産流通課長時代、石原氏は魚の消費拡大を目指し、サンミュージックにキャンペーンソングの作成を依頼しました。その結果、複数の曲が制作されましたが、その中から課内の若手職員が選んだのが、あの有名な「おさかな天国」でした。この曲は、カセットテープとして全国の鮮魚店に配布され、予想外の大ヒットを記録し、魚食普及に大きく貢献しました。

農林水産事務次官とその後

2004年には、農林水産省の事務次官に就任し、省庁のトップとして活躍しました。2006年の退官後は、日本中央競馬会副理事長やJRAシステムサービス会長などを務め、多岐にわたる分野でその手腕を発揮しました。

2013年からは、日本べんとう振興協会の代表理事・会長として、日本の食文化の振興に尽力しています。また、2017年には、長年の功績が認められ、瑞宝重光章を受章しました。

略歴詳細

1946年11月 - 兵庫県に生まれる。
1970年3月 - 東京大学法学部卒業。
1970年4月 - 農林省入省。
1977年7月 - 水産庁漁政部協同組合課水産業協同組合検査官。
1977年9月 - 水産庁漁政部協同組合課課長補佐（企画）。
1979年9月 - 経済局国際部国際経済課課長補佐（総括及び総務班）。
1981年8月 - 環境庁自然保護局企画調整課課長補佐。
1982年8月 - 大臣官房文書課課長補佐（法令）。
1984年4月 - 林野庁林政部林政課課長補佐（総括）。
1984年12月 - 林野庁林政部林政課検査官。
1986年4月 - 在ジュネーヴ国際機関日本政府代表部一等書記官。
1987年1月 - 在ジュネーヴ国際機関日本政府代表部参事官。
1989年7月 - 水産庁漁政部水産流通課長。
1994年4月 - 大臣官房文書課長。
1997年1月 - 大臣官房総務審議官。
1999年8月 - 農林水産省経済局長。
2001年1月 - 食糧庁長官。
2003年7月 - 林野庁長官。
2004年1月 - 農林水産省事務次官。
2006年8月 - 農林水産省退官。
2007年9月 - 日本中央競馬会副理事長。
2013年5月 - 日本べんとう振興協会代表理事･会長。

同期

石原氏の同期には、樋口久俊（畜産局長、鹿島市長）、西藤久三（総合食料局長、東大院農経修了）、小林新一（農林水産技術会議事務局長）などがいます。

参考文献

* 田村重信『民主党はなぜ、頼りないのか 不毛の二大政党制の根源を探る』成甲書房、2007年。

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