石垣泰司

石垣泰司氏は、1937年3月13日に宮城県で生まれた日本の外交官です。外務省参与およびアジア・アフリカ法律諮問委員会委員を務め、長年にわたり国際舞台で活躍しました。

生い立ちと学歴

石垣氏は、1959年3月に東北大学法学部を卒業後、同年4月に外務省に入省しました。その後、1966年6月にはアメリカ合衆国オハイオ州のオーバリン大学政治学科を卒業し、国際的な視野を広げました。

外務省でのキャリア

外務省入省後、石垣氏はアジア局地域政策課首席事務官（1978年）、大臣官房書記官（1979年）、アジア局南西アジア課長（1980年）などの要職を歴任しました。1982年には在カナダ大使館参事官、1984年には在タイ大使館参事官（カンボジア兼勤）として海外勤務も経験しました。1987年には法務省入国管理局総務課長に就任し、幅広い分野で活躍しました。

1989年には国際連合局参事官、1990年には国際連合局担当官房審議官となり、国際連合関連の業務にも携わりました。また、1990年には在サンパウロ総領事に任命され、ブラジルでの外交活動も行いました。

大使としての活動

1993年、石垣氏は特命全権大使としてドミニカ共和国に駐箚（ジャマイカ、バハマ兼轄）しました。その後、1995年にはレバノン共和国駐箚大使、1998年にはフィンランド共和国駐箚大使（エストニア兼轄）を歴任し、2000年12月に外務省を退官しました。

大学教授としての活動

外務省退官後、石垣氏は教育分野にも貢献しました。2001年4月には東海大学法学部教授（国際法）に就任し、次世代の育成に尽力しました。2004年から2009年までは東海大学法科大学院教授（国際法、国際人権法）を務め、専門知識を活かした教育活動を展開しました。

その他の活動

石垣氏は、2005年から2006年にかけて日本国際フォーラム参与（東アジア共同体評議会副議長）を務め、国際的な問題にも積極的に関与しました。また、2007年6月にはアジア・アフリカ法律諮問委員会（AALCO）委員に就任し、国際法の分野でも貢献しました。さらに、2007年7月には外務省参与（大使）に任命され、外交官としての経験を活かした活動を続けました。2010年9月には、再び日本国際フォーラム参与（東アジア共同体評議会副議長）に就任しました。

石垣泰司氏は、外交官、大学教授、国際的な諮問委員など、多岐にわたる分野で活躍し、日本と国際社会の発展に貢献した人物です。

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