石川清 (衆議院議員)

石川 清（いしかわ きよし）

石川清は1852年6月29日に日向国臼杵郡、現在の宮崎県東臼杵郡富高村で生まれました。彼は酒造業を営む家柄に生まれ、父は石川源五郎です。漢学を学び、後に酒造業を継ぐことになります。

経歴と政治活動

清は地元の発展に貢献するため、酒造業を営むだけでなく、政治にも足を踏み入れることになります。1880年には鹿児島県会議員に選出され、さらに宮崎県会議員にも選ばれました。彼は合計で7期、18年9ヶ月の長期間にわたって在任し、その間に県議会の常置委員や議長、また富高村長としても活躍しました。

1902年には第7回衆議院議員総選挙で初めて当選し、その後も次の第9回選挙で再選され、衆議院議員として通算2期を務めました。これにより、石川清は地域代表としての活動が国政にも影響を与え、政治的な地位を確立したのです。

実業界での貢献

政治活動に加えて、石川氏は実業界でも多岐にわたる役職に就いていました。宮崎新報社の取締役や宮崎商業会の幹事、富高実業会の会長など、地域の経済活動にも大いに貢献しました。また、日本赤十字社宮崎県委員や大日本武徳会の地方委員としての役割も果たし、地域社会の発展に寄与しました。

国政選挙の歩み

石川清の国政選挙歴は、以下の通りです。最初の挑戦は1898年8月に行われた第6回衆議院議員総選挙でしたが、ここでは次点で落選しました。しかし、その後の1902年の第7回選挙では立憲政友会から当選し、政治家としてのキャリアが始まりました。続く第8回選挙では落選したものの、1904年の第9回選挙では再び当選を果たしました。

評価と影響

石川清は明治から大正時代にかけて、地域社会や地方政治、さらには国政において重要な役割を果たした政治家です。彼の努力によって多くの政策が推進され、地域の発展に寄与しました。彼の業績は、今日の宮崎県においても多くの人々に評価されています。

参考文献

• - 人事興信所編『人事興信録 初版』人事興信所、1903年。
• - 『衆議院議員総選挙一覧 上巻』衆議院事務局、1915年。
• - 衆議院事務局編『衆議院議員総選挙一覧 自第7回至第13回』衆議院事務局、1918年。
• - 『総選挙衆議院議員略歴 第1回乃至第20回』衆議院事務局、1940年。
• - 宮崎県政外史編纂委員会編『宮崎県政外史』宮崎県政外史刊行会、1967年。
• - 衆議院・参議院編『議会制度百年史 - 衆議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1990年。

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