石川芳太郎

石川芳太郎（1888年5月17日 - 没年不詳）は、日本の内務官僚として、地方行政に貢献した人物です。

茨城県出身の石川は、1914年（大正3年）に東京帝国大学法科大学仏法科を卒業し、高等文官試験に合格しました。このエリートコースを経て、彼は内務官僚としてのキャリアをスタートさせます。

初期には福島県理事官としてキャリアをスタートし、その後、内務事務官・地方局勤務、社会局事務官・書記官と、中央官庁での経験を積みます。その後、地方官として青森県書記官・内務部長、北海道庁警察部長、三重県書記官・内務部長、熊本県書記官・内務部長といった要職を歴任し、地方行政の実務を担いました。

1932年（昭和7年）には新潟県書記官・内務部長に就任。1935年（昭和10年）に内務官僚を退官するまでの間、新潟県の行政を支えました。退官後は、1939年（昭和14年）まで京都市助役を務め、地方自治の現場で活躍しました。

石川芳太郎の足跡は、激動の時代における地方行政の重要性を示すとともに、一人の官僚が地域社会に貢献しうる可能性を物語っています。

参考文献

人事興信所編『人事興信録 第12版（上）』人事興信所、1939年。
日本官界情報社編『日本官界名鑑 昭和十二年版』日本官界情報社、1937年。

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