石川駅 (弘南鉄道)

石川駅：弘南鉄道大鰐線の歴史と魅力

青森県弘前市に位置する弘南鉄道大鰐線の石川駅は、昭和27年(1952年)に弘前電気鉄道の新石川駅として開業しました。その後、弘南鉄道に譲渡され、無人駅と業務委託駅を幾度か繰り返しながら現在に至ります。駅名は昭和61年(1986年)に現在の「石川駅」へと改称されました。

駅の構造と特徴

石川駅は、島式ホーム1面2線を有する地上駅です。現在では無人駅となっていますが、貨物用側線が1線存在し、保線用の車両が留置されることもあります。これらの車両には「石川駅常備」の表示がされており、独特の雰囲気を醸し出しています。また、当駅を発着する列車は右側通行という、珍しい特徴も持ち合わせています。のりば番号は案内上では割り当てられていません。

歴史を紐解く

開業から現在までの変遷を簡単にまとめると以下の通りです。

1952年1月26日：弘前電気鉄道新石川駅として開業
1970年10月1日：弘南鉄道に譲渡、業務委託化
1972年7月1日：委託廃止、無人化
1974年10月1日：再度業務委託化
1986年4月1日：石川駅に改称
年月日不明：委託廃止、無人化

これらの歴史的変遷は、地域の鉄道利用状況の変化や経営状況を反映していると言えるでしょう。

駅周辺の環境

石川駅周辺には、弘前市役所石川出張所、大仏公園、石川保育所、石川郵便局などがあります。大仏公園内には、かつて石川高信が居城とした石川城があったとされ、南部氏による津軽支配の拠点として歴史的な意味合いも持ちます。また、弘南バスの「中央石川」停留所も近くにあります。

特筆すべきは、JR奥羽本線にも「石川駅」が存在することです。しかし、両駅は弘前市内で約1.5km離れており、当駅の方が義塾高校前駅に近接しています。このため、利用する際は注意が必要です。

隣の駅

石川駅の隣の駅は以下の通りです。

弘南鉄道大鰐線
石川プール前駅
* 義塾高校前駅

まとめ

石川駅は、歴史と現代が交錯する、小さなながらも魅力的な駅です。無人駅であるという簡素さとは裏腹に、貨物用側線の存在や右側通行といった特徴、そして歴史的な背景を持つ周辺環境は、訪れる人に静かな感動を与えてくれるでしょう。 周辺の観光地や公共施設と合わせて、青森の旅の際にぜひ訪れてみてください。

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