石巻市立女子商業高等学校

石巻市立女子商業高等学校

石巻市立女子商業高等学校は、かつて宮城県石巻市に所在した市立の女子高等学校です。1957年に渡波町立渡波家政専修学校として設立され、変遷を経て1963年に石巻市立女子商業高等学校として独立しました。長らく地域における女子商業教育を担ってきましたが、2015年3月21日をもって閉校しました。

閉校の背景

石巻市立女子商業高等学校は、石巻商業高等学校の共学化に伴い、商業科を志望する女子生徒が石巻商業高校へ流れる傾向にありました。その結果、定員が減少しており、学校としての存続が難しい状況となっていました。このような背景から、石巻市教育委員会は、同校を石巻市立女子高等学校と統合し、普通科の女子校として再編する方針を決定しました。

この統合により、2015年4月には石巻市立桜坂高等学校が開校しました。存続校は石巻市女子高となり、大規模改修が行われました。石巻市立女子商業高等学校は、その役割を終え、新たな学校へと生まれ変わりました。

東日本大震災の影響

2011年3月11日に発生した東日本大震災は、石巻市立女子商業高等学校にも大きな被害をもたらしました。津波により校舎と敷地が甚大な被害を受け、生徒と教職員合わせて6名が犠牲となりました。これにより、学校は一時的に石巻市立女子高等学校の敷地内にある仮校舎へと移転せざるを得なくなりました。

その後、2012年10月には、被害を受けた校舎の取り壊しが行われました。取り壊しに際しては、学校関係者や地域住民が集まり、お別れの会が開催されました。長年親しまれてきた学び舎は姿を消し、その歴史に幕を閉じました。

沿革

• - 1957年3月5日：牡鹿郡渡波町立渡波家政専修学校の設立が認可。
• - 1957年4月15日：開校式・第1回入学式を挙行。
• - 1959年5月21日：渡波町の石巻市への合併に伴い、石巻市立石巻家政専修学校と改称。
• - 1961年3月31日：石巻市立石巻家政専修学校が廃止。
• - 1961年4月1日：石巻家政高等学校第二校舎となり、商業科が設置。
• - 1962年4月1日：石巻市立女子高等学校と改称。
• - 1963年3月31日：石巻市立女子高等学校第二校舎商業科が廃止。
• - 1963年4月1日：石巻市立女子商業高等学校として独立設置。
• - 1964年10月31日：校歌が制定。
• - 1977年8月26日：校旗が制定。
• - 2011年3月11日：東日本大震災により校舎、敷地が津波により甚大な被害を受ける。生徒、教職員ら6名が津波に巻き込まれ亡くなる。
• - 2012年10月26日：校舎を取り壊されるのに伴うお別れの会が開催。
• - 2015年3月21日：閉校。

設置学科

• - 全日制課程

- 商業科

関連項目

• - 宮城県高等学校の廃校一覧
• - 日本の商業に関する学科設置高等学校一覧

外部リンク

• - 石巻市立女子商業高等学校公式HP - ウェイバックマシン（2014年10月14日アーカイブ分）
• - 石巻市立高等学校再編の基本方針について - ウェイバックマシン（2012年10月21日アーカイブ分）

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