石本さくら

石本さくらのプロフィールと将棋歴

基本情報

石本さくら（いしもと さくら）は、1999年1月27日生まれで、日本将棋連盟関西本部に所属する女流棋士です。女流棋士番号は57であり、大阪府吹田市出身。森信雄七段の門下生で、教育を受けました。大阪学芸高等学校および立命館大学総合心理学部を卒業し、学業でも優秀な成績を収めたことで、卒業時には学長表彰を受けました。

将棋との出会い

彼女が将棋に興味を持ったのは小学4年生の時でした。クラスメイトの影響で将棋教室に通い出し、田中星棋士によって将棋の楽しさに目覚めました。2010年には、小学生女子名人戦と女子アマ王位戦で準優勝を果たし、将来の夢を「女流棋士」と定めました。この頃から、彼女の将棋への情熱はますます高まり、棋士を目指す道を歩み始めます。

プロ棋士への道

2011年には第1期女流王座戦の西日本予選大会で一次予選に出場し、さらに2012年にはマイナビ女子オープンでのチャレンジマッチを勝ち抜くなど、順調にステップを進めました。特に、2013年に出場した女流王座戦の一次予選での勝利は、多くの注目を集めました。

しかし、奨励会入会という壁に直面しました。15歳以下で6級として受験できる制度があり、石本は中学3年から高校3年にかけて毎年のように受験しましたが、二次試験での不合格が続きました。2015年には、時間切れでの敗北があり、将棋を辞めようかとも思ったが、師匠や家族の支えによって再起を果たしました。

結果的に、2016年には女流棋士としての資格を申請し、9月1日付で女流棋士2級としてデビューしました。彼女は仮資格の女流3級とは異なり、女流1級に該当する成績を収めていたため、正式に女流棋士としての地位を獲得しました。

プロの舞台での活躍

プロとしてのデビュー戦は2016年12月21日に行われ、初戦で勝利を収めました。この後も順調に勝ち進み、2017年には女流名人リーグへの進出を果たし、女流初段に昇級。翌年にはYAMADA女流チャレンジ杯で優勝を飾りました。さらに、2020年には初の女流タイトル挑戦を果たしましたが、惜しくも敗北。その後も努力を続け、2020年12月には女流二段に昇段しました。

棋風と趣味

石本の棋風はオールラウンダーであり、居飛車と振り飛車の両方を指しこなす技術を目指しています。特に振り飛車の技巧に秀でており、相振り飛車戦法も得意としています。

プライベートでは音楽が趣味で、ロックバンドを好んで聞き、ライブにも出かけることが多いようです。また、椎名林檎のファンとして知られ、自身の音楽感性も豊かです。自戦記などの執筆にも定評があり、多くの記者からその文才が評価されています。

総括

石本さくらは、数々の困難に直面しながらも挑戦を続け、多くの成績を収めてきた女流棋士です。彼女の情熱と努力は、多くの将棋ファンに感動を与え、次世代の棋士たちのロールモデルとしても期待されています。

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