石橋竜史

石橋竜史：アナウンサーから市議へ、そして失職

石橋竜史（いしばし りゅうじ）は、1971年11月9日生まれ。タレント、フリーアナウンサーを経て、広島市議会議員を4期務めた人物です。その経歴は多岐にわたり、アナウンサーとしての活動から政治の世界へ転身、しかし最終的には買収事件によって失職するという波乱に満ちたものでした。

アナウンサー、DJとしての活動

長崎県で生まれ、幼少期に広島県へ移住。高校時代は野球部の主将を務めました。卒業後、芸能事務所に所属し、お笑いライブやテレビ出演、イベント司会などを経験。アナウンスや演技も学びました。1995年には渡米し、ニューヨークを経てカナダのトロントでFMラジオ局のDJとして活躍しました。

1998年からは広島県を中心にフリーアナウンサーとして活動を開始。2000年からはJリーグ・サンフレッチェ広島のスタジアムDJ「DJ 1484」としてサポーターに親しまれました。また、難病と闘う子供たちを支援する「スマイルシート」を設立するなど、社会貢献活動にも積極的に参加していました。

政界への転身と市議会議員としての活動

2011年、石橋は政治家への転身を決意し、広島市議会議員選挙に立候補。無所属でトップ当選を果たしました。当選後は自由民主党系の会派に所属し、建設委員会や都市活性化対策特別委員会などで副委員長を務めました。

市議会議員としては、タレント活動を控え、政治活動に専念していましたが、2014年には、サンフレッチェ広島の試合で一日限定でスタジアムDJを務め、話題となりました。2019年、2023年の市議選でも当選し、4期目の当選を果たしました。

河井夫妻による買収事件と失職

しかし、2019年の参院選をめぐる河井夫妻による大規模買収事件に関与していたことが発覚。石橋は、河井克行から現金30万円を受け取ったことを認めました。

当初、買収の意図はなかったと主張していましたが、2023年7月、広島地方裁判所は石橋に対し、罰金25万円、追徴金30万円の有罪判決を言い渡しました。石橋は控訴しましたが、広島高等裁判所も一審判決を支持し、控訴を棄却。最高裁判所への上告も棄却され、有罪判決が確定しました。

これにより、石橋は2024年5月2日付で広島市議会議員を失職。公民権も5年間停止されることとなりました。買収事件に関与した地方議員の失職は、安芸太田町議会議員に続いて2人目です。

人物像

家族は妻、娘、両親がいます。趣味はスポーツ全般、読書、音楽鑑賞。座右の銘は「ただ生きるな、よく生きよ」。憧れの人物はエディ・マーフィです。

テレビ出演

過去には、広島のローカル情報番組「ひろしま満点ママ!!」や「夜型人間」にレギュラー出演していました。

石橋竜史の経歴は、アナウンサー、DJとしての成功から、政治家への転身、そして買収事件による失職という、まさに波瀾万丈なものでした。この事件は、政治と金の問題について改めて考えさせられる出来事となりました。

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