石田太郎

石田太郎について

石田太郎（いしだ たろう）は、本名を石田弦太郎（いしだ げんたろう）といい、1944年3月16日、京都府京都市で生まれました。2013年9月21日に他界。俳優としてだけでなく、声優や僧侶としても名を馳せました。彼は1980年代に本名の他に石田絃太郎という名義でも活動していました。

学歴と経歴

上智大学の外国語学部伊スペイン語学科に在籍しましたが、中退。その後、劇団雲、劇団昴、野間事務所、オフィスPSCを経て、最終的にはグランパパプロダクションに所属しました。また、父親は俳優の石田茂樹で、妻は女優の立花房子です。

芸能活動

石田太郎は、舞台劇だけでなくテレビドラマや映画にも積極的に出演。特に、『新刑事コロンボ』などの洋画吹き替えでの活躍が目を引きます。アニメーションの悪役や権力者役を担当することが多く、特に『羊たちの沈黙』に登場するハンニバル・レクターを吹き替えたことで知られています。この役は、彼がシリーズ全作品で担当した唯一の役でもあり、同業者からも高く評価されています。

また、86年から89年にかけて、NHK大河ドラマには15本に渡って出演しました。『春日局』や『葵 徳川三代』では、同じキャラクターを演じるなどの経験も持ちます。加えて、『芋たこなんきん』では石田のために原作にない役が作られるなど、彼の存在感は際立っていました。

声優としての活躍

石田は声優としても、アンソニー・ホプキンスやジーン・ハックマンなど数多くの有名俳優の吹き替えを担当しました。特にホプキンスの声を担当していたことで、その演技は業界内外で評価されていました。彼の声優活動は映画やアニメにおいて非常に多岐にわたり、小さな役から大きな役まで幅広くカバーしていました。

輝かしい人生と活動の終止符

2013年、フジテレビ系の連続ドラマ『独身貴族』の撮影中に突然意識を失い、死亡が確認されました。死因は心筋梗塞とされており、7年前から心臓に異常があったことが関係者から報告されています。俳優業を続けながらも、石川県金沢市の浄土真宗本願寺派乗敬寺で住職を務めるなど、信仰の道にも身を捧げていました。死去の前には住職に専念する意向を示していたとのことです。石田の読経は、門徒たちから「映画のセリフのように素敵」と語られており、彼の俳優としての豊富な経験が生かされていたことが伺えます。

まとめ

石田太郎の多才なキャリアは日本のエンターテインメント界に大きな足跡を残しました。舞台、映像、声優など様々な分野で活躍し続けた彼の人生は、多くの人々に影響を与え、今でも彼の名前は語り継がれています。彼の作品と業績は、これからも多くの世代に受け継がれていくことでしょう。

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