石見銀山号

石見銀山号の詳細

石見銀山号（いわみぎんざんごう）は、広島県の広島市と島根県の大田市を結ぶ重要な高速バス路線です。このバスは2007年の4月16日に運行を開始し、以来観光客や地元住民に利用されています。全体の距離はおおよそ120.0kmで、所要時間は約3時間4分です。このバスは1日2往復の昼行便が運行されており、乗客は全ての席を自由に選ぶことができます。

このバス路線の大きな特徴の一つは、世界遺産に登録されている石見銀山地域を通過することです。具体的には、世界遺産センター、大森、大森代官所跡の各停留所が含まれています。特に、世界遺産センター停留所は訪れる観光客にとって重要なスポットとなっており、石見銀山世界遺産センターへのアクセスも便利です。また、大森停留所は銀山公園の近く、大森代官所跡停留所は石見銀山資料館や井戸神社に近接しており、観光に適したポイントが多く存在します。

石見銀山号では、交通系ICカードによる支払いが可能です。利用可能なカードの種類には、ICOCA、Kitaca、PASMO、Suica、manaca、TOICA、PiTaPa、はやかけん、nimoca、SUGOCAが含まれています。これにより、現金を持っていない乗客もスムーズに利用できるのが魅力です。

しかし、石見銀山号にはトイレが設置されていないため、途中経由地の田所（道の駅邑南の里）で休憩をとることになります。この道の駅は2025年8月4日にオープン予定で、利便性の高い休憩施設になることが期待されています。それ以前は、旧施設の道の駅瑞穂が利用されていました。

歴史

石見銀山号のルーツは、1975年に遡ります。この年、国鉄バス（現在の中国JRバス）により広島と大田を結ぶ「銀山号」が運行を開始しましたが、2005年には運行が終了しました。その後、2005年8月に島根県の自治体からの要請を受けてイワミツアーが大田と広島を結ぶ帰省バスを運行し始めました。これが後の石見銀山号のスタート地点となります。

その後、2006年には多客期限定で昼行便を増便し、2007年には石見交通とイワミツアーの共同運行が始まりました。この時、運行名として「石見銀山号」が採用されることになります。これにより、広島県と島根県の人々また観光客にとって、旅行がより便利で魅力的なものとなりました。

運行会社

石見銀山号は、石見交通とイワミツアーの共同運行です。石見交通の大田営業所が運行を担当しており、イワミツアーの広島支店も関与しています。両社の協力により、運行の安全と快適さが保たれています。

停車停留所

このバス路線は以下の停留所に停車します：

• - 広島駅新幹線口
• - 広島バスセンター
• - 新庄上市
• - 鳴滝
• - 小河内
• - 田所（道の駅邑南の里 トイレ休憩あり）
• - 馬野原口
• - 石見井原
• - 皆井田
• - 断魚渓
• - 道の駅かわもと
• - 川本中学校前
• - 石見川本
• - 川本合同庁舎前
• - 多田集会所前
• - 半部
• - 瀬戸口（祖式口）
• - バイパス福原口
• - 世界遺産センター
• - 大森
• - 大森代官所跡
• - 大田市立病院入口
• - 宮崎橋
• - 大田市駅
• - 大田バスセンター

なお、広島駅新幹線口と広島バスセンターの間については相互に乗降ができませんので、事前にご注意ください。

石見銀山号は観光にも利用しやすく、快適な移動手段として多くの人々に支持されています。

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