砂川リチャード

砂川リチャードのプロ野球経歴と特徴

砂川リチャード（すながわ リチャード）は、1999年6月18日生まれで、沖縄県中頭郡北中城村出身のプロ野球選手です。現在は福岡ソフトバンクホークスで内野手として活躍しています。彼の登録名は2020年から「リチャード」に変更され、NPBウエスタン・リーグにおけるシーズン最多本塁打の記録保持者としても知られています。

経歴

プロ入り前

砂川は北中城村立北中城中学校で軟式野球部と硬式野球の「中部育成会」に所属。中学時代には陸上競技大会で砲丸投げで3位に入賞しました。沖縄尚学高等学校では、甲子園出場は果たせなかったものの、対外試合で通算25本塁打を記録し、3年時の春季沖縄県大会では打率.444をマークしました。その後、2017年のドラフトで福岡ソフトバンクホークスから育成3位指名を受け、育成選手として契約。背番号は127となりました。

ソフトバンク時代

プロ入りした2018年は三軍で36試合に出場しましたが、結果は打率.159と振るいませんでした。2019年には自主トレに参加する機会があり、三軍戦でチーム最多の94試合に出場し、打率.279、11本塁打、54打点を記録。特にアジアウインターベースボールリーグではNPB RED選抜チームとして活躍しました。

2020年には、春季キャンプで一軍メンバーに選ばれ、オープン戦で3試合連続本塁打を記録。その実績が認められ、正式に支配下登録選手となりました。この年はウエスタン・リーグで72試合に出場し、12本塁打と47打点を収め、本塁打王と打点王のダブルタイトルを獲得しました。2021年も引き続きA組でキャンプに参加し、シーズン初めは苦戦したものの後半に一軍へ昇格し、34試合で7本塁打をマークしました。ウエスタン・リーグでも12本塁打を記録し、2年連続本塁打王に輝きました。

2022年は一軍スタートですが、登録抹消を経て再昇格後いくつかの本塁打を放つ活躍を見せました。最終的にウエスタン・リーグで29本の本塁打を記録し、再び本塁打王と打点王を獲得。2023年もウエスタン・リーグで19本打ち、歴史的な4年連続本塁打王に輝きました。一方で一軍での成績は苦しみました。

選手としての特徴

砂川はその長打力が最大の武器であり、スカウトやコーチからも高く評価されています。監督や先輩選手は、彼に「お客さんをうならせるような打球を飛ばす期待」を寄せています。逆方向への打球も得意で、監督からは「ポンと結果を出せる可能性がある」との言葉もあります。守備にも注目を浴びており、スローイングも良い評価を受けています。

人物像

愛称は「リッチー」。彼は明るい性格をしており、人懐っこいキャラクターの選手です。努力家としても知られており、チームメイトからしばしば生活態度を改善するよう指摘を受けているエピソードがあります。また、彼の父は元アメリカ海兵隊員で、母は日本人というバックグラウンドを持っています。リチャードは多言語に興味を持ち、英語だけでなくスペイン語も独学で学んでいるとのことです。

今後のシーズンにおける彼の活躍から目が離せないでしょう。

もう一度検索