硫黄岳 (八ヶ岳)

硫黄岳（いおうだけ）

硫黄岳は、長野県の茅野市と南佐久郡南牧村にまたがる、標高2,760mの山です。八ヶ岳連峰の一峰であり、八ヶ岳中信高原国定公園に位置しています。

概要

山頂付近は比較的平坦ですが、南北両側は切り立った崖となっており、そのコントラストが特徴的です。かつては山頂北側の崖部を爆裂火口と呼ぶガイドブックもありましたが、現在では山体崩壊によって形成された地形と考えられています。

硫黄岳単独での登山も可能ですが、アプローチが長いため、多くの登山者は赤岳や横岳など南八ヶ岳の山々を巡る縦走ルートの一部として訪れます。

山頂付近には、国土地理院が設置した三角点と、アメダスロボット雨量計跡付近には「御料局三角点」と呼ばれるものがあります。

登山道

硫黄岳には、複数の登山道が整備されています。

美濃戸から赤岳鉱泉を経て山頂付近に至るルート
桜平・夏沢鉱泉から赤岩の頭を経て山頂に至るルート
赤岳方面から山頂付近を経て天狗岳方面に至る稜線上の縦走ルート

一般登山道は、厳密には山頂（最高地点）や三角点の設置場所は通りません。赤岳鉱泉方面から登る場合、赤岩の頭(2,656m)の直下、標高2,600m付近に森林限界があります。それ以下は亜高山帯針葉樹林、それ以上はハイマツと高山植物の草原が広がります。

熟練者・上級者向けルート

硫黄岳には、熟練者や上級者向けのバリエーションルートも存在します。

ジョウゴ沢
ジョウゴ沢右俣

山小屋

硫黄岳周辺には、登山者のための山小屋がいくつかあります。

硫黄岳山荘：山頂付近から南へ約20分の場所にあります。周辺は高山植物が豊富です。
ヒュッテ夏沢：夏沢峠に位置し、北へ約1時間の場所にあります。
山びこ荘：夏沢峠に位置しています。
オーレン小屋：夏沢峠に位置しています。

ギャラリー

(画像は省略)

脚注

（脚注は省略）

関連項目

(関連項目は省略)

外部リンク

国土地理院 地図閲覧システム 2万5千分1地形図名：八ヶ岳西部

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