硫黄島村

硫黄島村について

硫黄島村（いおうじまむら）は、かつて東京都小笠原支庁に属し、硫黄島に存在した村です。現在は小笠原村の一部となっています。硫黄島の名称は、2007年に「いおうとう」に変更されていますが、ここでは旧称の硫黄島として記述します。

地理

硫黄島村は、硫黄島全域を村域としていました。1942年当時の面積は20.19平方キロメートルでした。現在、島には海上自衛隊の硫黄島航空基地が設置されており、島全体がその基地の敷地となっています。そのため、旧島民の慰霊や基地施設の工事などの例外を除き、一般の民間人や自衛隊員以外の公務員が島に立ち入ることは原則として禁止されています。

歴史

沿革

1940年（昭和15年）4月1日 - 硫黄島への町村制の施行に伴い、硫黄島村が発足しました。
1943年（昭和18年） - 東京都制が施行されました。
1944年（昭和19年）7月1日、7月12日、7月14日 - 3度にわたり島民の疎開が行われました。軍に軍属として徴用された者（約230名）を除く全島民が島を離れ、島民が生活を営んでいた村の歴史は幕を閉じました。
1946年（昭和21年） - アメリカ合衆国軍の直接統治下に置かれました。
1952年（昭和27年）4月28日 - サンフランシスコ講和条約により、日本国政府の行政から分離され、硫黄島村は廃止されました。アメリカ合衆国の施政権下に入り、引き続きアメリカ合衆国軍の管理下に置かれました。これに伴い、各村役場は廃止され、役場の一般事務は東京都総務局行政部地方課分室で行われることとなりました。
1968年（昭和43年）6月26日 - 南方諸島及びその他の諸島に関する日本国とアメリカ合衆国との間の協定が発効し、アメリカ合衆国軍から返還され、本土復帰すると同時に、小笠原支庁の全域をもって東京都小笠原村となりました。

変遷表

硫黄島村の変遷に関する詳細な情報は、現在のところ提供されておりません。

人口

硫黄島村の人口に関する具体的な数値は、資料から確認できませんでした。しかし、1944年の疎開時には、軍属として徴用された約230名を除く全島民が島を離れたとされています。当時の人口規模を正確に把握するには、より詳細な資料が必要となります。

脚注

硫黄島村に関する情報は、公的記録や歴史資料に基づいています。しかし、戦時中の状況やアメリカ統治時代の影響により、詳細な情報が不足している部分もあります。今後の研究によって、新たな事実が明らかになる可能性もあります。

参考文献

* 東京府知事官房調査課 編『東京府市町村勢要覧』1942年12月25日。NDLJP:1277222。

この文献は、当時の東京府の市町村勢をまとめた資料であり、硫黄島村に関する基礎的な情報が掲載されています。

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