碓井涼子 (女優)

碓井涼子：郷土に根ざす実力派女優の軌跡

富山県上市町出身の碓井涼子さんは、舞台女優として長く活躍されてきました。元劇団わらび座の劇団員である彼女は、情感豊かな演技と表現力で、多くの観客を魅了してきました。AB型、さそり座という個性的な一面も持ち合わせています。

劇団わらび座在籍中は、数々のミュージカル作品に出演。その幅広い役柄は、彼女の演技力の高さを示すものです。ジェームス三木演出作品への出演も多く、『つばめ』では陪童役、『ドクトル長英』では高野長英の妻ゆき役を演じ、歴史的題材の作品にも挑戦しています。また、宮沢賢治原作の『銀河鉄道の夜』ではカムパネルラ役を、時代劇『義経-平泉の夢』では小虎と静の二役を演じるなど、古典作品から現代劇まで、ジャンルを問わず活躍していました。

さらに、地方創生をテーマにしたミュージカルにも積極的に参加。新潟市政令指定都市記念ミュージカル『明和義人』ではかるた役を演じ、地域に密着した作品にも貢献しています。

主演作品においても、彼女の存在感は際立っています。長谷川康夫作の『天草四郎』では、主人公である天草四郎を、実は少女だったという架空の設定で演じ、従来のイメージを覆す大胆な演技を披露。手塚治虫原作のミュージカル『火の鳥 鳳凰編』ではヒロイン、速魚役を熱演し、その美しい歌声と表現力豊かな演技で観客を圧倒しました。

また、しまなみ海道10周年記念作品であるミュージカル『鶴姫伝説』では主演の鶴姫役を演じ、地域活性化にも貢献する作品に参加。さらに、手塚治虫原案の『アトム』ではヒロインのマリア役を演じ、スタジオジブリ協力のもと行われた『おもひでぽろぽろ』では、わらび劇場・全国公演版主演を務めるなど、大規模な作品にも積極的に関わってきました。

2022年には、マキノノゾミ演出によるミュージカル『龍角散Presents・ゴホン！といえば』にも出演。幅広い作品で培ってきた経験と技術を活かし、数々の舞台を彩ってきました。

2023年4月、ご主人である戎本みろさんと共にわらび座を退職。故郷である富山へ帰郷されました。劇団を退団された後も、彼女の舞台人としてのキャリアは続いており、今後ますますの活躍が期待されます。 彼女のSNSアカウント（X、Instagram、Facebook）を通じて、今後の活動情報などを発信されていますので、ぜひチェックしてみてください。 地元富山を拠点に、新たな舞台での活躍が期待されます。

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