磐田バイパス

磐田バイパス（いわたバイパス）

磐田バイパスは、静岡県磐田市の中心部を迂回し、国道1号のバイパスとして設計されています。このバイパスは、まったく信号機が設置されていないため、スムーズな交通が実現できる道路です。ただし、歩行者や自転車の通行は禁止されており、全車両の通行が許可されているわけではありませんが、50cc以下の原付自転車は通行可能です。

基本情報

• - 起点: 静岡県磐田市岩井
• - 終点: 静岡県磐田市小立野
• - 総延長: 6.6 km
• - 車線数: 4車線

歴史的な経緯

磐田バイパスは1981年に暫定2車線で全線開通しました。その後、1999年には夜間の通行が無料化され、2005年には国土交通省がこのバイパスを日本道路公団から買い取ることで、全線が無料開放されました。続く2008年には、森岡ICと小立野IC間の4車線化が実現。2012年にはさらに分岐点ごとの片側2車線化が進められ、2013年には全線の4車線化が完了しました。この進化により、磐田バイパスの重要性は高まっています。

バイパスの構造と接続路線

磐田バイパスは、東京方面と大阪方面をつなぐ重要な道路であり、袋井バイパス、浜松バイパスと接続しています。主に4車線で構成されるこのバイパスには、いくつかの重要なトンネルや橋も含まれています。例えば、海道原橋や新天竜川橋は、このバイパスの主要な構造物の一部です。

渋滞問題とその解決

このバイパスの設計は、磐田市の中心部での慢性的な渋滞を緩和するために行われましたが、有料時代から国道1号の新天竜川橋周辺では慢性的な渋滞が続いていました。これに対処するため、1990年代後半から拡幅計画が立案され、2008年には国道1号新天竜川橋の拡幅工事が完了しました。

ただし、2005年の無料開放により交通量が増加し、さらに渋滞が悪化しました。結果的に、三ヶ野IC付近や豊田東IC - 見付IC間でも渋滞が頻発するようになり、特に事故も増加しました。これを受けて、周辺自治体や利用者の要望に応じて、全線4車線化が2013年に完了し、その後は渋滞もほぼ解消しています。

現在の状況

全線の4車線化後、車両の流れはスムーズになり、走行速度も向上していますが、それでも豊田東IC以西では、国道152号との交差点での渋滞が見られることもあります。このため、国土交通省は注意喚起を行う看板を設置し、交通安全を図っています。また、無料化前の渋滞問題も解消され、現在は大型車両の通行が禁止されるなど、道路利用者の安全確保も進められています。

磐田バイパスは、静岡県内で重要な交通路としての役割を果たし、地域の交通インフラの整備に寄与し続けています。

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