磯山晶

磯山晶について

磯山晶（いそやま あき）は、東京都出身の1967年生まれの女性プロデューサーで、テレビと映画の分野で幅広く活躍しています。彼女は小泉すみれというペンネームで漫画家としても活動しており、数々の作品を世に送り出しています。2024年7月には、自ら株式会社a.i（エードットアイ）を設立し、新たなステージに進むことを発表しました。

生い立ちと教育背景

磯山は、小学生の時から四谷大塚という有名な中学受験塾に通っていました。この経験は後に彼女がプロデューサーとしての活動に繋がる作品『四谷くんと大塚くん/天才少年探偵登場の巻』の制作に影響を与えました。高校はフェリス女学院高等学校に進学し、上智大学文学部新聞学科を卒業。その間、美術部に所属し、漫画で獲得した受賞歴もあります。画家の道を志したこともありましたが、安定を求める意向から大学進学に舵を切りました。大学時代には、篠山紀信による「女子大生シリーズ」で『週刊朝日』の表紙を飾るなどの活躍も見せました。

TBSテレビでのキャリア

上智大学を卒業した後、1990年にTBSテレビに入社し、制作一部に配属されました。ここでの同僚には、ドラマ担当の植田博樹や、アナウンサーの渡辺真理がいます。最初はテレビドラマのADを行っていましたが、体調を崩し、『クイズダービー』に異動。その後は八木康夫の下でAPを務め、『キャンパスノート』でプロデューサーとしてのキャリアをスタートしました。

磯山は、宮藤官九郎とは数多くのプロジェクトで協力し、『池袋ウエストゲートパーク』や『木更津キャッツアイ』、『マンハッタンラブストーリー』などの人気ドラマを手がけています。2006年には「放送ウーマン賞」を受賞し、2021年度の芸術選奨文部科学大臣賞放送部門も彼女の手による『俺の家の話』によって受賞しました。2024年にTBSを退社し、フリーランスとしての活躍が期待されています。

漫画家としての活動

磯山はTBSでの厳しいADの仕事を経て、自身の体験を漫画として描くようになりました。「小泉すみれ」という名前で、『プロデューサーになりたい』という作品を「ミスターマガジン」で連載し、後に単行本化されました。この作品は1997年にドラマ化され、ギャラクシー賞の奨励賞も受賞しています。再出版されたのは2004年で、その名義は「磯山晶」を使用しました。現在も、担当するドラマの公式サイトで4コマ漫画を発表するなど、漫画活動を続けています。

代表的な作品

磯山晶がプロデューサーとして関わった作品は多岐にわたり、いくつかのテレビドラマや映画でその名を受け継いでいます。彼女の手がけた作品リストには、『カミさんの悪口2』や『木更津キャッツアイ』が含まれ、さらには最近では『ごめんね青春!』や『恋する母たち』といったヒット作が並びます。また、映画界でも『木更津キャッツアイ 日本シリーズ』や『大奥』の制作にも携わりました。

最後に

磯山晶のキャリアは、漫画家からテレビプロデューサー、そして映画プロデューサーへと多様な進化を遂げています。彼女のこれまでの経験は、今後も新たな作品で活かされ続けていくことでしょう。

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