磯部祥子

磯部 祥子（いそべ さちこ）

日本の農学者であり、現在は東京大学大学院農学生命科学研究科の教授を務めている。また、日本学術会議の会員としても活動している。専門は基礎生物学。

経歴

磯部祥子氏は、1993年3月に岡山大学農学部の総合農業科学科を卒業し、農学の道を歩み始めた。その後、同大学大学院農学研究科に進学し、地域環境農学専攻の修士課程を1995年3月に修了。さらなる研鑽を積み、2006年3月には鹿児島大学大学院連合農学研究科の博士課程を修了し、農学の博士号を取得している。

学業を終えた後、1995年4月に農林水産省草地試験場の企画連絡室研究員としてキャリアをスタートさせた。同年10月には、同省の北海道農業試験場草地部にあるマメ科牧草育種研究室へ異動し、研究員として従事。この間、2003年9月から2004年8月にかけては、長期在外研究員として国外での研究活動も経験した。

2004年10月からは、独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構（農研機構）の北海道農業研究センターに移籍。作物開発部のマメ科牧草育種研究室で主任研究員を務めた。

2007年4月には、活動拠点を財団法人かずさDNA研究所に移し、植物ゲノム研究部の植物分子育種研究室主任研究員に就任。かずさDNA研究所では長きにわたり要職を歴任した。具体的には、2012年4月から2023年3月まで先端研究開発部の植物ゲノム・遺伝学研究室長、2020年4月から2024年6月までゲノム事業推進部の植物DNA解析グループ長を務めた。加えて、2023年4月から2024年3月までは先端研究開発部のシーズ開拓研究室および生物情報解析システム開発チーム長も兼任した。また、2023年4月から2024年6月にかけては、公益財団法人となったかずさDNA研究所の先端研究開発部にて植物ゲノム・遺伝学研究室の主席研究員として活躍した。

研究活動と並行して、2023年10月1日付けで日本学術会議の会員に任命され、国の学術振興にも貢献している。

そして、2024年7月からは、東京大学大学院農学生命科学研究科の生産・環境生物学専攻に属する園芸学研究室の教授に就任し、教育・研究活動の新たなステージに進んだ。

受賞

磯部祥子氏は、これまでの研究成果に対して以下の賞を受賞している。

2018年：日本育種学会論文賞
2022年：日本育種学会論文賞

基礎生物学を専門とする磯部氏の研究は、日本の農業科学および関連分野の発展に貢献している。

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