祁答院雄貴

祁答院雄貴：舞台と映像で輝きを放つ個性派俳優

祁答院雄貴（けどういん ゆうき）は、アクトレインクラブに所属する日本の俳優です。その独特な名前は一度聞いたら忘れられないほど印象的で、ファンからは「ケドちゃん」「ケドウィン」などの愛称で親しまれています。

多彩な才能と飽くなき探求心

祁答院は、殺陣、乗馬、テニスといった特技を持ち、潮干狩り、森ランニング、ジムトレーニングなど多岐にわたる趣味も楽しんでいます。特に、時代劇への出演を熱望して始めた乗馬では、200鞍以上をこなし、ライセンスを取得するほどの腕前です。軽い障害なら飛べるというから驚きです。

ウォルト・ディズニーと同じ12月5日生まれであることも、彼のお気に入りのポイント。性格は前向きでポジティブ、一見器用に見えますが、実はかなりの不器用とのこと。しかし、その外見からは想像できないほどの根性とガッツ、そして内に秘めた野心を持っています。

舞台での挑戦と飛躍

神奈川県出身の祁答院は、2011年に舞台『プール・サイド・ストーリー』で初主演を果たしました。性同一性障害という難しい役どころを見事に演じきり、高い評価を得ます。その後も、桜月流美剱道東京グローブ座公演『衣川幻想-完全版-』や、あうるすぽっと公演『八犬伝』など、数々の舞台でメインキャストとして活躍。美しくも才能あふれる八犬士・犬坂毛野役は、観客に強い印象を与えました。

また、日韓演劇交流センター主催の韓国現代戯曲ドラマリーディングにもオーディションで出演。寺十吾、錦織一清、川村毅、シライケイタ、田中壮太郎といった著名な演出家の舞台にも出演し、その才能を開花させています。鵺的「悪魔を汚せ」では、悪意と屈折を抱えた3兄妹の兄・美樹本謙人役を演じ、その狂気ぶりは大きな話題を呼びました。

映像作品への進出と海外での活躍

近年は映像作品にも積極的に参加しており、映画『COCKROACH』や『銃』、Netflixドラマ『全裸監督』などに出演。2021年には文化庁「新進芸術家海外研修員」としてカナダ・バンクーバーで1年間の研修を受け、ハリウッド制作ドラマ「SHOGUN 将軍|SHOGUN_将軍」(FX) では武丸役で全10話に出演するなど、国際的な舞台でも活躍しています。

人柄とファンへの想い

「祁答院」という珍しい苗字のため、名前を覚えてもらうことが夢だったという祁答院。ファンを大切にする気持ちは人一倍強く、自らファンイベントを企画するほどです。作品を届けることにも情熱を注ぎ、制作会社が行う制作会に参加するなど、独自の宣伝方法を模索しています。

勉強熱心で、映画や本など様々なものから常に刺激を受け、舞台は年間100本以上鑑賞するといいます。料理が得意で、手作り弁当を現場に持参することも。料理番組で腕前を披露したこともあります。ちなみに、タマゴボーロとビスコが好きで、恥ずかしくなったり緊張すると顔が赤くなるという一面も。

演出部としての参加とエピソード

加藤健一事務所の公演に演出部として参加したり、『オールナイトニッポン0』のパーソナリティ・オーディションで最終審査まで残るなど、多彩なエピソードの持ち主でもあります。芝居を始めたばかりの頃に出会った劇団tsumazuki no ishiに衝撃を受け、出演を熱望したエピソードは、彼の芝居に対する真摯な姿勢を物語っています。

圧倒的な剣技パフォーマンスで海外からも評価を得ている桜月流からスポンサードを受けていることからも、彼の才能と将来性への期待の高さがうかがえます。

祁答院雄貴は、その個性的な魅力と飽くなき探求心で、これからも舞台や映像の世界で輝き続けることでしょう。

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