祝嶺正献

初代・祝嶺正献について

初代・祝嶺正献（しゅくみね せいけん）は、1925年に沖縄県名護市に生まれ、2001年に逝去した空手家であり、武道の指導者です。彼は玄制流空手道と躰道を創始し、これらの武道の発展に尽力しました。その影響力は大きく、現在でも多くの弟子や愛好者が存在します。

経歴

祝嶺は1933年の8歳の時に、佐渡山安恒から空手の基礎を学び始めました。1937年には岸本祖孝に師事し、その技術を磨きました。1953年には、自らの流派である玄制流空手道を創始し、以降は日本各地で空手の普及に努めました。

1956年には埼玉大学空手道演武会で、後の躰道本院最高会議議長である谷口興一と出会います。1964年には「新空手道教範」を出版し、空手の技術や理念の集大成を果たしました。そして1965年には躰道を創出し、日本躰道協会及び躰道本院を設立。彼は協会の会長として、躰道の発展に寄与しました。

さらに、1983年には世界躰道連盟を設立し、その総監に就任します。彼の活動は国内外に広まり、武道愛好者の間で多くの支持を集めました。

伝説的な feats

祝嶺正献には多くの驚異的な逸話が伝わっています。特に有名なのが、テレビの生放送での瓦割りの実演です。彼は制作側の提案を受け、「何枚でも良い」と快諾。実際には34枚の瓦を積み上げた状態で、左半身猫足立ち帆立構えからの一撃で全てを割ったという逸話があります。この時、彼が直接打撃したのは一枚目のみだったとされています。

また、彼は空中での六段蹴りや、ランニング中に人を越えてバック宙を決めるなど、常人離れした身体能力を誇っていました。片手での親指側転も披露しており、その技術や芸当は多くの人々を驚かせました。

書籍と教育

彼の教育的な側面も重要です。1964年に出版された『新空手道教範』や、1988年の『躰道概論』など、彼の技術や哲学が詰まった書籍は、今でも多くの武道家に影響を与えています。これらの著作は、祝嶺が武道の発展と指導にどれほど寄与したかを示す証拠と言えるでしょう。

最後に

2001年11月26日、祝嶺正献は静岡県伊東市の躰道本院「岳雲荘」で永眠しました。享年76歳。彼の残した業績や思想は、今なお日本の武道界に息づいており、今後も多くの人々に影響を与え続けることでしょう。祝嶺正献の名は、空手や躰道の歴史の中で永遠に語り継がれることになるでしょう。

もう一度検索