神出鬼没!タケシムケン

『神出鬼没!タケシムケン』

概要

『神出鬼没!タケシムケン』は、1999年4月から2000年3月までテレビ朝日で放送されたバラエティ番組です。ビートたけしと志村けんというお笑い界の巨星が共演し、週に一度、視聴者を楽しませました。この番組は、二人が初めて本格的にコラボしたことから始まり、視聴者に新しい笑いやエンターテインメントを提供しました。

番組の背景

この番組が誕生したきっかけは、1997年から1998年にかけて放送された特番『ビートたけしのD-1グランプリ』に志村けんがゲストとして出演したことです。そこから、たけしと志村が共演する機会が増え、二人の距離が縮まりました。このような背景から、レギュラー番組が立ち上がりましたが、全体の企画の方向性がうまく一致せず、短命に終わりました。たけしは後にこの番組について、スタッフとのコミュニケーション不足が問題だったと語っています。

出演者

MC

• - ビートたけし
• - 志村けん

コーナーMC

• - 永井美奈子
• - 徳永有美（当時テレビ朝日アナウンサー）

コーナー出演者

多彩な出演者が揃い、番組を盛り上げました。これには、浅草キッド、ダチョウ倶楽部、氷川きよしなどが含まれました。様々なコーナーに若手からベテランまで多くの芸人が出演しました。

主なコーナー

1. 神出鬼没!

このコーナーでは、たけしと志村がさまざまな場所に突入し、ユーモラスないたずらを繰り広げました。例えば、エステサロンに未告知で訪問し、スタッフと客にいたずらをする様子が収録されていました。

2. ワールドカレーニュース

カレーに関する架空の出来事をVTRで紹介し、志村がコメントをするコーナーは斬新な発想でした。例として、「ファイナル・カレー・ファンタジー」というゲームの行列や、流鏑馬で得た運勢の中辛が話題にされました。

3. まず〜いラーメン日本一決定戦

全国の「まずいラーメン」を集めて対決するパロディコーナーでは、実際に調理されたラーメンを審査し，勝者には「ちょっとだけうまいラーメン屋」とのぼりが贈られました。

4. 勝ち抜け!イタコ選手権

降霊師が登場し、テーマに沿って故人を降霊させるコーナーでした。審査員のたけしと志村が毎回コスプレをして登場し、視聴者には笑いを提供しました。

5. 子供たちに贈る歌

当時流行していた『だんご3兄弟』に対抗する形で、新しい歌が披露され、ユニークな内容で視聴者を笑わせました。たけしと志村が様々なかぶりものをして、滑稽なパフォーマンスを展開しました。

スタッフ

ナレーターには奥田民義が起用され、構成は伊藤正宏などの多くのスタッフによって支えられました。技術面ではテレビ朝日から多くの専門家が参加し、編集や音楽についてもプロフェッショナルが手掛けていました。

備考

この番組は、氷川きよしのメディア初披露も担い、視聴者に新たな演歌のファサードを提示しました。また、日曜の19時台に1時間枠が導入されたのも特筆すべき点です。

『神出鬼没!タケシムケン』は、たけしと志村という柱を太くしつつ、その独自のコーナー展開で視聴者を楽しませ続けた名番組であったと言えるでしょう。

もう一度検索