神奈川大学工学部航空宇宙構造研究室・宇宙ロケット部

神奈川大学宇宙ロケット部

神奈川大学の工学部内に存在する宇宙ロケット部は、航空宇宙構造研究室とその研究に参加する学生たちによって構成されています。このプロジェクトは、ロケットの自主開発を中心にした実験を行う課外活動の一環として位置付けられています。2014年に設立され、翌年には能代宇宙イベントに参加したのを皮切りに、毎年恒例の打ち上げ実験を行っています。

活動の目的

高野研究室では、以下の研究テーマに焦点を当てています。

• - 超小型ロケットの開発: 小型のロケットを設計し、実際に打ち上げることで技術を磨きます。
• - 複合材料の研究: 円筒形の構造物を製作し、その座屈強度を研究します。
• - 強度向上の研究: ボルト締結体や接着継ぎ手の強度と信頼性を改善するための実験を行います。
• - 3Dプリンタの活用: 高強度かつ高剛性の構造物を3Dプリンタで開発します。

これらの研究活動には低予算での実施も重視されており、持続可能な技術開発を目指しています。具体的には、ハイブリッドロケットエンジンを使用して超小型衛星を打ち上げるためのロケットの設計も行っています。

組織の構成

宇宙ロケット部は、神奈川大学工学部機械工学科航空宇宙構造研究室とその活動団体から構成されています。この航空宇宙構造研究室では、高野敦教授が指導役として、ロケット本体やエンジンの開発にあたっています。また、神奈川大学は大学宇宙工学コンソーシアム（UNISEC）にも加盟しており、他の大学との交流も活発です。

具体的な活動内容

宇宙ロケット部の主な活動として、ハイブリッドロケットの打ち上げ実験が挙げられます。ハイブリッドロケットはプラスチック樹脂を燃料とし、液体酸化剤を使用しており、火薬を用いないため、安全性が高いとされています。

毎年の打ち上げ実験は、8月から10月にかけての能代宇宙イベントや、8月から11月の間に伊豆大島で行われます。このような打ち上げ実験を通じて、学生たちは実践的な経験を積み、航空宇宙技術の進展に寄与しています。

特に、2017年9月には伊豆大島において「3Dプリンタによる複雑形状燃料搭載カーボン繊維強化軽量ハイブリッドロケット飛翔実験」を実施し、革新的な技術の探求を示しました。

参考情報

この部活動に関する詳細な情報は、公式ウェブサイトで確認できるほか、他の大学との連携や共同研究なども行われています。宇宙ロケット部に関心のある方は、ぜひ情報を収集し、参加の機会を探してみてはいかがでしょうか。

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