神奈川大学陸上競技部駅伝ブロック

神奈川大学陸上競技部駅伝ブロック

神奈川大学の陸上競技部の中でも駅伝に特化した部門、駅伝ブロックは、1933年に設立され、長い歴史を有しています。1936年には「横浜専門学校」として初めて箱根駅伝に参加し、日本の大学駅伝チームとしては第15番目の出場校となりました。現在のチームは、短距離部門や中長距離部門とともに、正式に神奈川大学陸上競技部内の一部門として活動しています。特に、チームのユニフォームと襷（たすき）はプラウドブルーという色合いで、明治大学の紫紺と区別される青みが強いのが特徴です。

指導者と重要な役割

チームの指導者には、部長の大後栄治、副部長の勝又章好、監督の中野剛、そしてコーチとして市川大輔と松永道敬が名を連ねています。彼らは選手たちの育成やチームの戦略に深く関与し、毎年新たな挑戦に向けて調整を行っています。

チームの栄光と挑戦

神奈川大学駅伝チームは、多くの大会で素晴らしい成績を収めてきました。特に、箱根駅伝では1997年と1998年の総合優勝、往路優勝が3回、復路優勝も1回果たしてきました。全日本大学駅伝においても、1996年、1997年、2017年に優勝し、特に1996年は厳しいスケジュールの中で頂点に立ったことが評価されています。

しかし、箱根駅伝ではシード権獲得が難しい年もありました。特に2017年の大会では往路6位、総合5位に入り、約12年ぶりにシード権を獲得しました。その後の全日本大学駅伝では20年ぶりとなる優勝を達成しました。

チームの特色と訓練

学校の方針として「集団力学」を重視したチーム運営がなされており、個よりも総合力を追求するスタイルが特徴です。また、神奈川大学では選手の持久力向上に向けた研究を行い、運動中の血中乳酸濃度の測定を通じて能力を分析しています。このデータは、強化合宿などの練習メニューにも生かされてきました。

さらに、伊豆大島での強化合宿を行う伝統があり、選手たちはシーズンに向けて高度な練習を重ねます。これに加えて、1996年以降、従来の練習量重視から技術面の向上を重視した指導へと移行しています。

近年の施設と研究

2012年に設けられた神奈川大学の中山キャンパス内にあるクロスカントリーコースは、1100メートルの長さで高低差も20メートルあり、全国でも有数のトレーニング環境を提供しています。このような充実した施設が、選手たちの競技力向上に寄与しています。

主な出身者

チーム出身の著名な選手たちも多く、箱根駅伝での成功を収めた工藤伸光や、市川大輔、近藤重勝などが存在します。また、鈴木健吾は全日本大学駅伝で主将を務め、特に印象的な成績を残しました。これらの選手たちは、以後の世代にとってのロールモデルともなっています。

終わりに

神奈川大学陸上競技部駅伝ブロックは、伝統と実績に裏打ちされたチームです。これからも新たな挑戦を続けていくことでしょう。

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