神奈川県企業庁

神奈川県企業庁の概要

神奈川県企業庁は、神奈川県における地方公営企業の一つであり、その設立は県の公営企業に関する条例に基づいています。この庁は、神奈川県内の湘南、県央、県北、箱根地区を含む12の市と6の町に向けて上水の供給や電力の提供を行っています。

事業内容

水道事業

神奈川県企業庁の水道事業は、県内の広範囲にわたって水の供給を行っています。対象地域は、相模原市、平塚市、鎌倉市、藤沢市、小田原市（旧橘町の区域）、茅ヶ崎市、逗子市、厚木市、大和市、伊勢原市、海老名市、綾瀬市、葉山町、寒川町、大磯町、二宮町、箱根町、愛川町となっており、これらの地域に対して安定した水の供給を実現しています。

電気事業

神奈川県企業庁では、水力発電を核とした電気事業も展開しています。具体的には、相模発電所、津久井発電所、道志の各発電所（第1から第4）、愛川の発電所（第1から第2）、早川発電所、そして柿生発電所や城山発電所、早戸川発電所など、多数の施設が存在しています。また、2つの太陽光発電所も運営しており、再生可能エネルギーの利用を進めています。これにより、地域における電力供給源を多様化し、持続可能なエネルギーシステムの構築を目指しています。

公営企業資金等運用事業

さらに、神奈川県企業庁は公営企業に関する資金の運用を行い、地域の振興を図るための各種施設管理も担当しています。これは、地域社会の発展に寄与する重要な役割を果たしています。

相模川総合開発共同事業

この共同事業では、特に水資源の管理に重点が置かれています。城山ダムや寒川取水施設、酒匂川総合開発事業に関連する三保ダムの管理など、地域の水利を計画的に運用するための取り組みが行われています。

組織構成

神奈川県企業庁の組織は、企業庁長（公営企業管理者）が統括し、以下のように各部門が分かれています。

• - 財務部：全体の財務・会計を管理。
• - 水道部：水道に関連する業務を担当。
• - 利水電気部：水の利用や発電に関する業務を担当。

また、各地域に水道営業所が設置されており、相模原から始まり、鎌倉、藤沢、茅ヶ崎、平塚、厚木、大和、海老名、箱根までと広範囲にわたっています。これにより、地域住民のニーズに密着したサービスの提供が実現されています。

まとめ

神奈川県企業庁は、地域の生活基盤を支える重要な役割を果たしており、上水の供給や電力の生産だけでなく、地域振興にも積極的に取り組んでいます。その取り組みは、日々の生活の中で私たちにとって欠かせないインフラを支える大きな力となっています。地域の安心・安全な水道や電力の供給を確保するために、今後もその活動に注目が集まることでしょう。

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