神奈川県道611号大山板戸線

神奈川県道611号大山板戸線について

神奈川県道611号大山板戸線は、伊勢原市の大山と板戸を結ぶ重要な一般県道であり、この路線は大山道の一部として歴史的な背景を持つ道でもあります。大山を目指す古道としての役割を果たしながら、地域の観光地へのアクセスを担っています。

基本情報

この道路の全長は約6.7キロメートルで、起点は伊勢原市の大山ケーブル駅バス停付近、終点は板戸交差点です。板戸交差点では、国道246号や神奈川県道63号相模原大磯線と接続しています。具体的には、起点の位置は北緯35度25分18.5秒、東経139度15分15.3秒で、終点は北緯35度23分56秒、東経139度17分56秒にあります。

交通状況

2010年の交通量調査によると、大山板戸線の昼間の12時間における自動車交通量は、小型車が6624台、大型車が522台、トータルで7146台に達します。また、24時間では小型車が9049台、大型車が1170台、合計で10219台となります。この道路の幅員は、道路全体が10.50メートル、車道部分が6.50メートル、歩道部分がそれぞれ上下で2.00メートルという設計になっています。

バイパス

2022年3月20日に開通した大山バイパスは、従来の道と比べて交通の流れを円滑にし、アクセスを改善することが期待されています。このバイパスは3.0キロメートルの長さで、より多くの交通を収容できる設計となっています。

通過する地点

大山板戸線は伊勢原市内のいくつかの重要な地点を通過します。バス停の大山ケーブル駅や、阿夫利橋を越えて、信号無交差点（大山）や新玉橋、石倉交差点などと接続しています。特に、伊勢原高校や産業能率大学の近くを通るため、学生や観光客にとって便利な道です。

バス路線

神奈川中央交通（神奈中バス）の路線も、この道路を利用しており、伊勢原駅から大山や産能大学へのアクセスを提供しています。特にこの区間では、小田急電鉄が提供する丹沢・大山フリーパスが利用可能で、多くの観光客に重宝されています。通行するバスは時折狭隘路を通過することがあり、注意が必要です。

周辺の施設

大山板戸線の周辺には、大山観光電鉄の大山ケーブル駅や鈴川、伊勢原市立の大山小学校、山王中学校といった教育機関も点在しています。また、新東名高速道路の伊勢原大山インターチェンジへもアクセス可能で、地域経済の発展にも寄与しています。

このように、神奈川県道611号大山板戸線は、地域に密着した交通インフラとしての役割だけでなく、観光地への重要なアクセス手段としての役割を果たしています。これからもこの道路は多くの人々に利用されていくことでしょう。

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