神威杏次

神威 杏次（かむい きょうじ）

神威杏次（かむい きょうじ、1964年10月5日生まれ）は、日本の俳優、映画監督、プロデューサーとして幅広く活躍するエンターテイナーです。彼は、もともとヘヴィメタルバンドのギタリストとして大阪でキャリアをスタートさせ、その後、劇団の主宰や脚本・演出を手がけてから、25歳で俳優としての活動を本格化させました。彼の旧芸名は神威狂児であり、個性的な存在感を放っています。

来歴

神威は、大阪芸術大学芸術学部の芸術計画学科に入学するも中退。以降、自身の劇団を設立し、脚本や演出を担当する傍ら、俳優としての道を歩み始めました。1992年には、テレビドラマ『特捜エクシードラフト』で宇宙人「カルロス東郷」役を演じて注目を浴び、その後も多くのテレビドラマや映画、OV（オリジナルビデオ）に出演してきました。彼は短編映画や長編映画の製作にも取り組み続け、自分が本当にやりたい役を求めて制作業に入りました。

2009年からは俳優活動を無期限で休業していますが、2018年より自ら脚本及び監督を担った映画制作を再始動しました。特に、長編映画『スモーキー・アンド・ビター』は欧州を中心に非常に高い評価を得て、国際映画祭では最優秀プロデューサー賞や最優秀監督賞を受賞するなど、国際的な評価を得ています。また、サレルノ国際映画祭においては、三年連続で選出されるという快挙を成し遂げました。

2024年には、雷神矢口主催のプロレス団体「怪獣プロレス」にも参加し、怪獣マネージャー・ガルロスM.I.Bとしてリングに上がる予定です。これにより、彼の多才な活動はさらなる展開を見せています。

主な出演作品

テレビドラマ

彼のテレビドラマ出演は多岐に渡り、代表作には『刑事貴族2』（1991年 - 1992年）、『裏刑事-URADEKA-』、およびメタルヒーローシリーズの『特捜エクシードラフト』や『特捜ロボジャンパーソン』などが含まれています。

特に、『特捜エクシードラフト』では、彼の特徴的な演技が光り、印象深いキャラクターを演じました。他にも、『ウルトラセブン』や『世にも奇妙な物語』などのドラマや、様々な映画に出演してきました。

映画

映画においても、神威は幅広いジャンルで活躍しています。その中には『狙撃 完結篇 THE SHOOTIST』（1994年）や『新宿インシデント』（2009年）、さらには自身が脚本・監督を担当した『マイ・ガール』（2018年）などが含まれます。特に、最近の作品では『ハートボイルド・フィクション』（2019年）や『スモーキー・アンド・ビター』（2020年）などがあり、これらは国際映画祭で高く評価されています。

映画製作と受賞歴

神威は俳優だけでなく映画製作にも力を注ぎ、多数の受賞歴を持っています。彼の作品は、ロンドン国際映画祭やバルセロナ国際映画祭などでの受賞歴があり、特に彼の監督としての才能が評価されています。今後の活動にも注目が集まっています。彼の多種多様な活動は、日本のエンターテイメント界での独自の足跡を刻んでおり、今後もさらなる展開が期待されています。

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