神宮杉

神宮杉（じんぐうすぎ）

神宮杉とは、伊勢神宮の広大な敷地内に生育している杉の中でも、特に樹高が高く、幹の太いものを指す言葉です。これらの杉は、神宮の荘厳な雰囲気を形成する上で重要な役割を果たしており、古くから人々に親しまれてきました。

歴史

伊勢神宮の歴史とともに、神宮杉もまた長い年月を重ねてきました。しかし、その長い歴史の中で、自然災害や人為的な影響により、その数は減少しています。特に、1959年（昭和34年）の伊勢湾台風では、多くの杉が強風によって倒れ、大きな被害を受けました。また、第二次世界大戦中には、アメリカ軍の空襲により、瀧原宮にあった「太郎杉」と呼ばれる巨大な杉が損傷を受け、伐採されるという悲劇もありました。この太郎杉は、瀧原宮の敷地内では最大の杉であり、樹齢は293年と推定されていました。

三重県の木

神宮杉は、その歴史的、文化的価値が認められ、1966年（昭和41年）10月20日に三重県の木に指定されました。県民にとって、神宮杉は三重県を象徴する存在として、特別な意味を持っています。

菓子「神宮スギ」

伊勢神宮の参道には、樹齢を重ねた杉の巨木が生い茂り、その風景は伊勢の人々にとって非常に馴染み深いものです。この杉並木をイメージして作られたのが、バウムクーヘン「神宮スギ」です。このお菓子は古くから販売されており、伊勢周辺では「内祝」や「結婚祝」など、おめでたい場面での贈答品として利用されることが多く、地域の人々に愛されています。

外部リンク

神宮
皇大神宮 (内宮) - 伊勢の神宮
三重県のシンボル - 三重県庁
神宮スギ - 三重の環境と森林 (三重県庁)
伊勢の名物 洋菓子・和菓子 - 伊勢市観光協会
伊勢銘菓「神宮スギ」

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