神戸大学附属明石小学校

神戸大学附属明石小学校の歴史と沿革

神戸大学附属明石小学校（こうべだいがくふぞくあかししょうがっこう）は、かつて兵庫県明石市に存在した国立小学校です。この学校は2013年度をもって閉校し、その長い歴史に幕を下ろしました。この記事では、明石小学校の沿革を追い、その発展の歩みを振り返ります。

開校から戦後までの歴史

この学校は、1904年に兵庫県明石女子師範学校附属小学校として開校されました。当初の校舎は、日露戦争の最中に建設され、当時の学校施設としては珍しく、理科室には鉛が貼られるなど、最新の配慮が施されていました。

1943年4月には官立に移管され、名前を「兵庫師範学校女子部附属国民学校」に改称しました。その後、1946年には「兵庫師範学校女子部附属小学校」と改名されました。この時期は、戦後の復興や教育体制の再編によって多くの変化がありました。

1949年、神戸大学の開学に伴い、校名は「神戸大学兵庫師範学校女子部附属小学校」となりました。そして1950年には「神戸大学兵庫師範学校明石附属小学校」、さらに1951年には「神戸大学教育学部附属明石小学校」という名称に変わりました。

学校名の変遷と発展

1992年には「神戸大学発達科学部附属明石小学校」と改称されるなど、教育方針や組織の変更に伴って校名が変わってきました。さらに2009年からは「神戸大学附属明石小学校」と名乗り、新たに設置された神戸大学附属小学校と共に運営されることとなりました。

このように、明石小学校は長年にわたり、時代の流れに合わせて変化し続けた教育機関でした。

閉校とその後

明石小学校は、2014年3月19日に閉校式を行い、創立百十年を迎える記念式典も同時に開催されました。この式典は、多くの関係者にとって感慨深いものとなりました。学校の地域社会への貢献は大きく、多くの生徒たちがここでの学びを通じて成長していきました。

通学区域と姉妹校

通学区域は、通学に要する時間が片道30分程度の地域に保護者と共に在住することが条件とされていました。しかし、神戸大学の附属学校再編計画により、生徒の募集は2008年度をもって停止されました。これにより、最後の生徒が入学した年となりました。

この小学校には、姉妹校として神戸大学附属住吉小学校が存在しました。また、併設校としては神戸大学附属小学校もあり、教育連携が行われていました。

交通アクセスと地域との関わり

交通の便が良く、JR神戸線および山陽電鉄明石駅から徒歩6分という立地でした。地元の子どもたちが通いやすい環境にあり、地域の教育の一端を担っていました。

まとめ

神戸大学附属明石小学校は、長い歴史を持つ教育機関として、数多くの世代にわたって多くの生徒を育ててきました。閉校以降も、その教育理念や精神は多くの人々に受け継がれていくことでしょう。

もう一度検索