神戸市営地下鉄西神・山手線

西神・山手線

西神・山手線（せいしん・やまてせん）は、兵庫県の神戸市内を走る地下鉄路線です。新神戸駅から始まり、西神中央駅までを結ぶこの路線は、主に三つの区間、すなわち山手線（やまてせん）、西神線（せいしんせん）、西神延伸線（せいしんえんしんせん）で構成されています。運行される車両は緑色のラインカラーで知られ、市営地下鉄の一部として「都市高速鉄道5号山手西神線」という正式な名称でも呼ばれています。一般的には「みどりのUライン」という愛称でも親しまれています。

概要

この路線は神戸の中心市街地と、開発が進んでいた須磨ニュータウンを結ぶ主要な交通手段として建設されました。その後、西に向かって西神ニュータウンに、東に向かっては三宮や山陽新幹線の新神戸駅に向けて延伸され、現在の形に至ります。運行は一体的に行われており、1路線として扱われることが一般的で、多くの列車は全線を直通運転しています。

新神戸駅からは北神線とも直通運転を行い、全長は30.2kmに達する長大な路線です。各駅の駅番号は「S」で始まる記号が使用されており、北神線の谷上駅は特別なデザインが施されています。利用者数は2016年度において約26万人、これは関西圏の地下鉄路線では4位に位置します。また、この路線は摂津国や播磨国にまたがぶ数少ない路線であり、特に興味深いのは、畿内と山陽道をまたいでいる点です。

山手線

山手線は新神戸駅から新長田駅の区間を担当しています。この区間は神戸市の中心的な交通路として重要で、途中三宮駅ではJR神戸線や阪神神戸高速線と並行する形で走ります。運賃面では、JRや神戸高速線が比較的安いとされています。この路線は開業初期から神戸市の南北交通の要として機能しており、都市計画の一環として多くの延伸計画も存在しました。

西神線

西神線は新長田駅から名谷駅までの距離をカバーしています。この路線は須磨ニュータウンへのアクセスを向上させる目的で1971年に着工し、1977年に開業しました。現在では名谷駅・妙法寺駅付近が地上区間となっており、妙法寺駅は半地下状の構造となっています。

西神延伸線

名谷駅から西神中央駅までを延伸する西神延伸線は、名の通り西神ニュータウンにサービスを提供するための路線です。この区間では主に名谷駅から総合運動公園に至る部分に複数のトンネルがあり、特定の地点では山陽新幹線の上を走るところも見られます。勾配区間が多いため、特に注意が必要です。

主要駅と運行状況

西神・山手線には合計16の駅が設置されています。運行パターンは日中は北神線と交互に運行され、列車は各駅に停車します。朝夕のラッシュ時には名谷行きの区間列車が設定されています。定期的なダイヤ改正や、忙しいイベント時には臨時ダイヤも併設され、利用者の利便性を図っています。

歴史

1971年に運輸省からの免許を取得し、1977年には開業されています。その後の年月で数度の延伸や改良が行われ、特に1995年に起きた阪神淡路大震災の復旧作業が大きな課題でした。数度のダイヤ改正を経て、最新の技術を取り入れた車両も導入されています。

今後の展望

連携路線との相互乗り入れの可能性もある中で、さらなる延伸や設備の改善が期待されています。現在進行中のプロジェクトにより、地域の交通利便性が向上し、利用者が増加することを目指しています。

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