神戸市立青陽西養護学校

神戸市立青陽西養護学校：歴史と概要

神戸市立青陽西養護学校は、神戸市垂水区に存在した市立の養護学校です。主に知的障害のある児童・生徒を対象とした教育を行い、地域社会に貢献しました。

学校の沿革

1963年、神戸市葺合区に神戸市立青陽養護学校として設立されました。「青陽」という校名は、謡曲や古典籍から取られた雅な名称です。その後、1968年には垂水区狩口台へ移転、新たな校舎で教育活動が続けられました。移転に伴い、旧校地には小野柄分校が設立されました。

1972年には小野柄分校が独立し、神戸市立青陽東養護学校（現・神戸市立青陽灘高等支援学校）となりました。これに伴い、本校は神戸市立青陽西養護学校と改称されました。その後、高等部の設置や分教室の独立、校区変更などを経て、教育内容の充実を図ってきました。

2001年には高等部が設置され、より幅広い年齢層の生徒を受け入れる体制が整いました。また、2009年には神戸市立青陽須磨支援学校の新設に伴い、通学区域の変更がありました。

2012年には創立50周年を迎え、記念式典が盛大に開催されました。長年にわたる教育活動の成果と、地域社会からの高い評価を示す出来事でした。

閉校と統合

2017年3月、神戸市立垂水養護学校と統合され、新たに神戸市立いぶき明生支援学校が開校しました。この統合により、肢体不自由と知的障害の両部門を対象とした教育体制が整備されました。青陽西養護学校は、長きにわたる歴史に幕を閉じました。

学校の立地とアクセス

青陽西養護学校は、神戸市立西舞子小学校、神戸市立舞子中学校と隣接していました。JR山陽本線舞子駅、山陽電気鉄道本線舞子公園駅からバスでアクセス可能で、地域住民にとって身近な存在でした。

跡地の活用

閉校後の跡地は、新たな用途に生まれ変わろうとしています。現在、（仮称）神戸市学校給食センターの建設が進められており、2025年の運用開始を目指しています。学校給食センターとして再活用されることで、地域社会への貢献は今後も継続されます。

まとめ

神戸市立青陽西養護学校は、50年以上にわたり、多くの知的障害のある児童・生徒を教育し、地域社会に貢献しました。閉校後も、跡地は学校給食センターとして活用されるなど、その歴史と役割は、新たな形で受け継がれていきます。その教育理念や積み重ねてきた歴史は、神戸市の教育史に重要な一頁を刻んでいます。

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