神戸総合運動公園ユニバー記念競技場

神戸総合運動公園陸上競技場

神戸総合運動公園陸上競技場（こうべそうごううんどうこうえんりくじょうきょうぎじょう）は、兵庫県神戸市須磨区に位置する多目的な競技場です。この施設は、神戸市が所有しており、運営管理は神戸市公園緑化協会が行っています。愛称として「ユニバー記念競技場」が広く使われており、地域に親しまれています。

概要

この競技場は1985年に開催された夏季ユニバーシアードに合わせて整備されました。当初はオリンピック誘致も視野に入れたプロジェクトとして計画され、須磨区の山林を開発して建設されました。そのため、周囲には豊かな自然が広がっています。また、建設地ではドラマ『西部警察 PART-III』の撮影も行われた歴史があります。公式な名称は神戸総合運動公園陸上競技場ですが、ユニバーシアード開催に伴い、愛称が定着しました。

近年では、2006年ののじぎく兵庫国体や、ヴィッセル神戸のホームスタジアムとしても利用されました。ヴィッセル神戸は1995年から2002年までこのスタジアムを本拠地としていました。その後、ノエビアスタジアム神戸にホームを移転しましたが、今でも年間1-3試合のホームゲームを開催しています。さらに、女子サッカーのINAC神戸レオネッサもこの競技場で試合を行っています。

設備

この競技場は、日本陸上競技連盟から第1種公認を受けており、国際陸上競技連盟（現ワールドアスレティックス）クラス2として認定されています。主に陸上競技、サッカー、アメリカンフットボール、ラグビー等のイベントに対応しています。バックスタンドは2層式で、上層の席は試合の規模に応じて開放されます。

競技場にはアストロビジョンとナイター照明設備が設置され、夜間の競技でも利用可能です。また、陸上競技用のトラックは2004年に改装され、9レーンに拡張されました。競技場の隣には補助トラックや野球場、グリーンアリーナ神戸など、関連するスポーツ施設が充実しています。

開催された主要なイベント

この陸上競技場では、様々な国際的なイベントも開催されています。1985年には夏季ユニバーシアード、2006年には日本陸上競技選手権大会が行われました。また、音楽イベントとしても著名なアーティストのコンサートが多く、2012年にはFIFA U-20女子ワールドカップも開催されました。2024年には世界パラ陸上競技選手権大会の開催が予定されています。

交通アクセス

交通の便にも恵まれており、神戸市営地下鉄西神・山手線の総合運動公園駅から徒歩約5分の距離にあります。また、周辺の主要道路からのアクセスも良好で、布施畑インターチェンジ、白川南ランプなど、多方面からアクセス可能です。

特記

この競技場には自動体外式除細動器が1台設置されており、安全面にも配慮がされています。神戸市内の主要なスポーツ施設として、地域社会に貢献している施設です。

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