神村エリカ

神村エリカ：女子キックボクシング界の先駆者

神村エリカ（かみむら えりか、1992年12月30日 - ）は、日本の元女子キックボクサーであり、その卓越した技術と類まれな才能で、日本の女子格闘技界に大きな足跡を残しました。東京都出身で、元WPMF世界女子ミニフライ級王者、元WMC世界女子ミニフライ級王者という輝かしい実績を誇ります。

幼少期からキックボクシングの世界へ

小学生の頃から空手を始め、格闘技の世界に足を踏み入れた神村は、2006年4月に父親の勧めで山木ジムに入門。わずか14歳でセミプロデビューを果たし、その才能を開花させました。2007年2月にはJ-GIRLSでKO勝利を飾り、同年3月には日本最強女子中学生決定戦で勝利するなど、その実力を早くから示しました。

プロデビューと数々の激戦

中学卒業後、キックボクシングに専念するために高校進学を見送った神村は、2008年2月にプロデビュー。その後、アマチュア大会でのMVP獲得、J-GIRLSミニフライ級王座挑戦権の獲得と、着実にステップアップを重ねました。2009年7月には、J-GIRLSミニフライ級タイトルマッチで勝利し、16歳という若さで王座を獲得。同年9月には、WPMF世界女子ミニフライ級王座も獲得し、二冠を達成しました。

世界の舞台へ

2010年、リングネームを神村エリカに変更した彼女は、RISEのリングにも登場。J-GIRLSのMVPに選出されたほか、J-GIRLSミニフライ級王座の防衛にも成功しました。同年にはWMC世界女子ミニフライ級王座も獲得し、ムエタイの世界タイトルを二つ保持するという偉業を達成。さらに、戦極 Soul of FightではTKO勝利を収めるなど、その強さを国内外に示しました。

Girls S-cupでの優勝とRISE QUEENへの挑戦

2011年には、シュートボクシングのGirls S-cup2011で優勝。この大会では、岡加奈子、吉田実代といった強豪を破り、決勝ではハム・ソヒを逆転で下しました。また、WBCムエタイ女子インターナショナル・ライトフライ級王座も獲得し、日本女子初のインターナショナル王座保持者となりました。

RISE QUEEN決定戦ではRENAに敗れたものの、その後、RISE QUEEN次期挑戦者決定戦でハム・ソヒに勝利し、王座挑戦権を獲得。しかし、2012年のSHOOT BOXING WORLD TOURNAMENT Girls S-cupでは敗れ、WPMF世界女子ミニフライ級王座を再び獲得するも、2014年に現役を引退しました。

引退後と現在

現役引退後は、TARGETのトレーナーとして後進の指導にあたる傍ら、ABEMAにてRISE中継のメイン解説を務めています。その豊富な知識と経験に基づいた解説は、多くのファンから支持を得ています。

神村エリカは、その卓越した技術と不屈の精神で、日本の女子キックボクシング界を牽引してきた、まさにパイオニアと言える存在です。彼女の活躍は、多くの人々に勇気と感動を与え、次世代の格闘家たちに大きな影響を与え続けています。

戦績

プロキックボクシング：多数の勝利
アマチュアキックボクシング：MVP獲得などの実績

獲得タイトル

第3代J-GIRLSミニフライ級王座
WPMF世界女子ミニフライ級王座
WMC世界女子ミニフライ級王座
Girls S-cup2011 優勝
WBCムエタイ女子インターナショナル・ライトフライ級王座
第2代RISE QUEEN

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