神田鎮雄

神田鎮雄（かんだ しずお）は、昭和5年（1930年）3月13日生まれ、平成9年（1997年）8月30日に亡くなった日本の将棋棋士です。最終段位は七段（贈位）。兵庫県西宮市出身で、棋士番号は53番。著名な棋士である神田辰之助を父に持ちます。

神田鎮雄は、昭和21年（1946年）に灘蓮照九段に入門。師匠である灘蓮照九段は、彼の父・辰之助の弟子にあたるため、師弟関係から見ると神田鎮雄は辰之助の孫弟子という位置づけになります。

昭和24年（1949年）、三段で順位戦C級2組に参加。翌年には順位戦C級1組に昇級し、飛び級で六段に昇段するという快挙を成し遂げました。

昭和26年（1951年）には、順位戦C級1組で藤川義夫五段と対戦。この対局は405手にも及ぶ死闘となり、戦後プロ公式戦における最長手数記録として長く記憶されました（結果は藤川五段の勝ち）。

昭和41年（1966年）には順位戦B級2組に昇級。B級2組在籍中には降級点を2回取得するものの、いずれも翌期に勝ち越すことで降級を免れています。

昭和47年（1972年）、B級2組在籍のまま引退。昭和49年（1974年）には、その功績を称えられ、贈七段の称号を授与されました。

主な戦績としては、昭和31年（1956年）の六・五・四段戦優勝が挙げられます。

神田鎮雄の棋士人生は、順位戦での活躍や記録的な長手数の対局など、数々のドラマチックな出来事に彩られています。三段から六段への飛び級昇段や、戦後プロ公式戦最長手数記録を樹立した対局は、将棋史上にその名を刻む偉業と言えるでしょう。贈七段の称号は、彼の将棋界への貢献を象徴するものです。彼の棋風や対局内容に関する詳細な記録は、残念ながら現時点では十分に公開されていませんが、彼の活躍は多くの将棋ファンに語り継がれていることは間違いありません。 彼の棋士人生は、長く記憶されるにふさわしい輝かしいものでした。

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