神秘珍々ニコニコ園

神秘珍々ニコニコ園

神秘珍々ニコニコ園（しんぴちんちんにこにこえん）、通称ニコニコ園は、埼玉県東松山市早俣にかつて存在したテーマパークです。その正式名称は「神秘珍々ニコニコアハハ園」で、サブタイトルには「老若男女憩いの場」と書かれていました。この園は、訪れる全ての人々が楽しめる場所を目指して設立されました。

概要

園の創設者である園長は、自宅の敷地内にこのテーマパークを開設しました。ニコニコ園の特徴は、園長が自ら手掛けた数多くの木彫りの像が園内に展示されていたことです。これらの像にはそれぞれ解説が付けられており、その説明文には「ウフフ」や「アハハ」などの楽しげな笑い声が散りばめられていました。このユニークな表現が、園全体に独特の雰囲気を与えていたのです。

残念ながら、2004年1月に園長が亡くなったことにより、ニコニコ園は閉園を余儀なくされました。園長はこのテーマパークの他にも、東松山遊園地を経営していたことでも知られています。ニコニコ園の跡地は、2018年には太陽光発電所に生まれ変わりました。

メディアへの露出

このテーマパークはメディアにも取り上げられました。「世界超偉人伝説」では、正式名称である「神秘珍々ニコニコアハハ園」と紹介されており、その独自性に注目が集まりました。また、未確認飛行バラエティQ99IIでは、園長自らがフルネームを明かす場面があり、その存在を広く知らしめることに寄与しました。

文化的影響

ニコニコ園は、その独特なセンスと親しみやすさから、多くの人々に愛されていました。訪問者は笑い声を伴った彫刻たちに囲まれ、どこか心が和むひとときを過ごしていたことでしょう。その趣向は、観光地としてのB級スポットとしても評価され、地域文化にも影響を与えました。

このように、神秘珍々ニコニコ園は一時的な存在であったものの、多くの人々の心に残る思い出とともに、地元の文化の一部となっていました。

■ 参考文献
逢阪まさよし+DEEP案内編集部『「東京DEEP案内」が選ぶ 首都圏住みたくない街』駒草出版、2017年6月15日。ISBN 978-4905447825。

もし再びこのようなテーマパークが誕生すれば、ニコニコ園の持つ楽しさを現代に引き継ぎ、また新しい思い出が作られることでしょう。

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