祭りだお化けだ全員集合!!

祭りだお化けだ全員集合!!

1972年に公開された「祭りだお化けだ全員集合!!」は、ザ・ドリフターズ主演によるコミカルな映画で、松竹のドリフ映画シリーズ第9弾となっています。この作品は、ドリフターズのユーモアに満ちたキャラクターとストーリー展開が光る魅力的な作品です。

ストーリー概要

物語は、浅草の料亭『川きん』から始まります。主人公たち、ヒデオ、工作、風太は、厳しい板前頭・長吉の下で苦しい下働きを強いられます。三人は、一縷の望みをかけて『川きん』の主人である金太郎の息子、ヤクザ者の忠次の元へ逃げ込むことを決意します。しかし、彼らは忠次の親分である井戸熊に巧妙に騙されてしまい、再度『川きん』に戻る羽目になります。

その後の展開は一筋縄ではいきません。金太郎は、かつての女中との間に生まれた子供を助けてくれた旧友・平作を『川きん』に呼び戻す決意をします。対する長吉は、ヒデオたちを排除するために彼らを海に沈めようと計画しますが、予想外のことが起こります。長吉が帰店すると、平作が新しい板前頭に就任していたのです。長吉はその場で再起不能となり、ヒデオたちが幽霊の姿で彼の前に現れるというコミカルなトリックが仕掛けられます。

この奇妙で楽しいストーリーは、観客を笑わせるだけでなく、友情や裏切りというテーマを通じて人間関係の複雑さを描き出しています。幽霊の登場などフィクションを盛り込んだ演出は、より一層のユーモアを醸し出しています。

スタッフとキャスト

本作は、沢村国男と井沢健が製作を手掛け、渡辺祐介が監督を務めました。脚本は田坂啓と渡辺祐介が共同で執筆し、音楽は森岡賢一郎が担当しました。

主なキャストには、いかりや長介、加藤茶、荒井注、仲本工事、高木ブーなど、当時のドリフターズメンバーが名を連ねており、彼らの個性的な演技が楽しさを一層引き立てています。ゲスト出演には、落語家である5代目柳家小さん、9代目入船亭扇橋なども加わり、作品の華を添えています。

音楽と挿入歌

本作の主題歌は「お祭りマンボ」で、作詞・作曲は原六朗が担当し、ドリフターズが歌っています。この曲の軽快さが映画全体の印象を決定づけています。また、挿入歌として「ドリフ音頭」「緑の季節」が用意されており、山口いずみの力強い歌声が響き渡ります。

同時上映と関連情報

映画は、同時上映として「男はつらいよ 柴又慕情」も含まれており、観客を楽しませる内容となっています。ドリフターズに興味がある方々には、この作品は見逃せない一作となっていることでしょう。さらに、各種映画関連サイトでの情報も豊富で、今でも多くの人に愛され続ける作品です。

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