禁忌のマグナ

禁忌のマグナ：ルーンファクトリーチームが贈る、精霊との絆の物語

2014年10月2日、マーベラスよりニンテンドー3DS向けソフト『禁忌のマグナ』が発売されました。同月29日にはバージョン2.0.0へのアップデートデータが配信され、ゲームバランスの調整や新機能が追加されました。

魅力的な世界観とキャラクター

『禁忌のマグナ』は、マーベラスの新規IPによるファンタジーシミュレーションRPGです。開発には『ルーンファクトリー』シリーズで知られるスタッフが多数参加しており、そのノウハウが本作にも活かされています。プロデューサーは橋本善史氏、サウンド担当は森田朋子氏です。メインキャラクターデザインは近衛乙嗣氏、武器デザインは鷲尾直広氏が担当し、高いクオリティのビジュアルが特徴です。

舞台となるのは、辺境の島シュテルン島。主人公ルクスは、代々受け継いできた宿屋『ファミーリエ』を経営しながら、クリスタルの採掘で生計を立てています。ある日、クリスタルに封印されていた精霊シャルロッテと、不思議な力を持つ『ラクリマの腕輪』を発見したことから、ルクスと世界の運命を大きく変える物語が始まります。

個性豊かな精霊たちは、それぞれに魅力的な個性と能力、そして過去の秘密を持っています。プレイヤーは精霊たちとの絆を深めながら、世界の謎を解き明かしていくことになります。

奥深い戦略性とテンポの良い戦闘

戦闘システムは、敵味方が同時に行動する同時ターン制のSRPGです。キャラクターの行動力に応じて移動範囲が変わり、戦略的な配置と行動が求められます。各キャラクターは行動ごとにAP（アクションポイント）を獲得し、通常攻撃やスキル発動などに消費します。コンボシステムも搭載されており、敵を連続して倒すことでAPを回復し、さらに行動する機会を得られます。

敵ユニットはリーダーユニットとザコユニットで構成され、リーダーユニットはザコユニットを召喚したり、ターゲットへの攻撃を指示したりします。ジェネレーターと呼ばれるユニットは、一定ターンごとにリーダーユニットを召喚します。また、オブジェクトとして破壊可能なアイテムや障害物も存在し、戦略に変化をもたらします。

属性システムも存在し、物理攻撃（斬・打・突）と魔法攻撃（熱・冷・天・地）があり、属性相性が戦闘結果に影響します。スキルはAPやテンションを消費して使用し、武器に装備することで使用できるものがほとんどです。汎用スキルと固有スキルがあり、合成システムを使ってスキルチップを作成することで、キャラクターを強化できます。

精霊との特別な絆：ETRシステム

ETRシステムは、精霊たちとの個別イベントを発生させるシステムです。ストーリーを進めることで、特定の精霊とのイベントが発生し、戦闘やイベントを経て、精霊のマグナ（必殺技）を習得できます。これらのイベントは、ゲームのエンディングにも影響を与える重要な要素です。

その他のシステム

合成システムでは、アイテムを合成してスキルチップを作成します。すれ違い通信では、庭園で野菜を栽培し、アイテムを獲得できます。

主要キャラクター紹介

主人公ルクスをはじめ、シャルロッテ、ベアトリーチェ、ディアーナ、アーデルハイト、フランチェスカ、エルフリーデ、ガブリエーレといった個性豊かな精霊たち、そして宿屋の仲間たち、謎のキャラクターなど、多くのキャラクターが登場します。それぞれのキャラクターには、詳細な設定と魅力的なストーリーが用意されています。

アニメーションと音楽

オープニングやキャラクター登場シーンにはアニメーションが挿入され、ゲームの世界観をさらに盛り上げます。アップデートデータでは、ギャラリーモードでムービーを鑑賞できるようになりました。音楽も魅力的で、主題歌「Into the sky」はジョー・リノイエ氏が担当しています。

開発秘話

『禁忌のマグナ』は、『ルーンファクトリー4』発売前から企画されていたものの、開発元のネバーランドカンパニーの倒産により開発が難航した経緯があります。プロデューサー橋本氏は、インタビューで開発環境の変化について言及しており、完全新作として制作された本作には、スタッフの挑戦の意志が込められています。

まとめ

『禁忌のマグナ』は、魅力的なキャラクター、奥深い戦略性、そして美しいアニメーションが融合した、完成度の高いシミュレーションRPGです。精霊たちとの絆を深め、世界の謎を解き明かす、忘れられない冒険を体験できます。 『ルーンファクトリー』シリーズファンはもちろん、シミュレーションRPGファンにもおすすめの一本です。

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