福井信用金庫

福井信用金庫：地域社会を支えるリーディングバンク

福井信用金庫（ふくしん）は、福井県福井市に本店を置く信用金庫です。親しみやすい愛称「ふくしん」で親しまれ、福井県北部を中心に、福井市、あわら市、越前市、池田町などに広範な店舗網を展開しています。

歴史と成長：合併と変革

1930年の設立以来、地域経済の発展に貢献してきた福井信用金庫は、数々の合併を経て現在の規模へと成長しました。2001年には鯖江信用金庫と福井中央信用金庫との合併、そして2016年には経営不振に陥っていた武生信用金庫を救済合併することで、日本海側最大手の信用金庫へと躍進しました。これらの合併は、福井信用金庫の規模拡大だけでなく、地域金融の安定化にも大きく貢献しました。

合併後も、福井信用金庫は改革を続けています。全国の信用金庫で初めて当座預金を扱う支店の平日休業を実施するなど、人材の有効活用と店舗運営の効率化に積極的に取り組んでいます。2019年には小浜信用金庫と一部システムの共有化を進めるなど、他金融機関との連携強化にも注力しています。

広範な店舗網：地域密着への取り組み

福井信用金庫は、福井県全域を営業区域としていますが、店舗は主に福井市周辺部と嶺北北部地域に集中しています。本店と営業部に加え、福井市内には多数の支店を配置し、地域住民にとって身近な存在です。坂井市、あわら市、鯖江市、越前市など、周辺地域にも数多くの支店を展開し、きめ細やかなサービスを提供することで地域社会のニーズに応えています。各店舗の詳しい所在地などは公式ホームページで確認できます。

ATMサービス：利便性の向上

福井信用金庫は、利便性の向上を目指し、ATMサービスの充実にも力を入れています。北陸3県（福井県、石川県、富山県）の信用金庫との提携により、しんきん北陸トライアングルネットワークATMサービスを利用できます。このサービスでは、提携先の信用金庫のカードであれば、ATM利用時間に関わらず手数料無料で入出金が可能です。

さらに、しんきんATMゼロネットサービスにも参加しており、平日・土曜日の時間帯限定で、北陸3県以外の信用金庫のカードでも手数料無料で利用できるサービスを提供しています。福井銀行、福邦銀行、県内JAバンクなど、他金融機関との提携による「福井ふるさとネットサービス」も展開し、県内でのATM利用利便性を高めています。

地域貢献と社会貢献：SDGsへの取り組み

福井信用金庫は、地域社会への貢献にも積極的に取り組んでいます。2020年11月には、敦賀信用金庫、小浜信用金庫、越前信用金庫とともに、福井県信用金庫協会、東京海上日動火災保険と包括的連携協定を締結。国際連合持続可能な開発目標（SDGs）の推進など、地域社会の持続可能な発展に貢献するための協力を進めています。

課題：不正融資問題

過去には、旧武生信用金庫に絡む不正融資問題が発生しました。この問題では、関係者による文書偽造などが発覚し、大きな社会問題となりました。福井信用金庫は、このような問題を教訓に、企業倫理の向上とガバナンス強化に努め、信頼回復に尽力しています。

まとめ

福井信用金庫は、地域密着型の信用金庫として、長年にわたり福井県の経済発展に貢献してきました。合併やシステム刷新による成長、地域との連携強化、そしてATMサービスの充実など、様々な取り組みを通して、地域社会のニーズに応え続けています。不正融資問題といった課題を克服しながら、これからも地域を支えるリーディングバンクとして、更なる発展が期待されます。

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