福山市立走島中学校

福山市立走島中学校について

福山市立走島中学校（ふくやましりつはしりじまちゅうがっこう）は、かつて広島県福山市の走島町に存在した男女共学の公立中学校です。この学校は福山市内の市立中学校の中で唯一の離島に所在する中学校として、地域の教育の重要な役割を果たしてきました。

沿革と設立の経緯

1947年4月1日、新しい学制の導入に伴い、鞆町立走島中学校として設立されました。設立当初は、近隣の宇治島にも分校がありましたが、1956年に福山市への町の編入に合わせて福山市立走島中学校に改名されました。時を経るにつれて、登校する生徒数も変動があり、1962年には宇治島の分校が閉鎖されました。

特に、学校の歴史の中で重要な出来事は、生徒数の減少による2014年の幼稚園と小学校の閉校決定です。この学校の生徒数が減少し続ける中、最終的に2015年3月に最後の卒業式が行われ、3名の生徒が卒業しました。閉校式は同年3月22日に行われ、この中学校からは累計1569名の学生が卒業しています。

学区と学区の地理

福山市立走島中学校の学区は明確で、事実上、走島町に住む児童全員が福山市立走島小学校から進学することが定められていました。地理的には、走島とその周辺に重要な施設が整備されており、福山市役所の鞆支所、福山西警察署の駐在所、そして走島簡易郵便局などがあります。

名所と観光地

走島は観光名所や歴史的な場所が点在しています。特に有名なのが唐船天女浜海水浴場で、夏には多くの訪問者が海でのレジャーを楽しみます。また、かつて有人島であった宇治島は1963年から無人島となり、現在では野生化したシカやクジャクが生息しています。この島へのアクセスは難しく、主に釣りや海水浴を目的とした訪問が見受けられますが、定期便が少ないため、多くの人が訪れることは少ないです。

自然景観とアクセス

福山市の走島は、燧灘と呼ばれる美しい瀬戸内海の一部に位置しています。このエリアへのアクセスは、福山駅からトモテツバスを利用し、約30分で鞆港バス停に到着し、そこから走島汽船の定期船に乗ることで実現します。自動車でのアクセスも可能で、福山東インターチェンジから国道182号を利用し、鞆港バス停に駐車、その後は船で走島に渡ります。

終わりに

福山市立走島中学校は、地域の教育の一端を担い、多くの生徒がその歴史の中で学びを深めてきた場所でした。閉校は地域にとって大きな変化でしたが、走島町の歴史や文化、自然環境は今後も大切にされるべきものです。

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