福岡人志、 松本×黒瀬アドリブドライブ

福岡人志、松本×黒瀬アドリブドライブ：福岡の旅をノーカットで楽しむローカルバラエティ番組

『福岡人志、松本×黒瀬アドリブドライブ』は、[福岡放送]で不定期に放送されたローカルバラエティ番組です。ダウンタウンの松本人志さんとパンクブーブーの黒瀬純さんが、福岡県内を軽自動車でドライブしながら観光するという、シンプルながらも魅力的な内容が特徴でした。

番組の最大の魅力は、そのアドリブ性の高さです。事前に決められた台本は一切なく、福岡空港（第4回は台風の影響で小倉駅）からカメラが回り始め、目的地も決めずにドライブが始まります。黒瀬さんが運転する車内での二人のトークは、ノーカットで放送されるため、まさに二人の素の姿が垣間見える貴重な時間となっています。

行き当たりばったりな旅の道中では、思わぬハプニングも数多く発生しました。例えば、第1回放送では、人気焼きそばチェーン店「想夫恋」で断られるという出来事もありました。また、旅の計画や段取りに苦戦する黒瀬さんに対して、松本さんがツッコミを入れる場面も番組を盛り上げました。こうした予測不能な展開こそが、この番組の大きな見どころの一つだったと言えるでしょう。

さらに、番組には毎回福岡吉本の若手芸人たちが同行しており、松本さんとの軽妙なやり取りや、食事のシーンなどで番組を彩っていました。これらの若手芸人たちの存在も、番組に独特の雰囲気と活気を与えていたと言えるでしょう。

松本さんがプライベートでも福岡を訪れるほど福岡好きであることは有名で、『ワイドナショー』などでも度々その想いを語っていました。その親しみやすさと、地元への愛着が、この番組の企画実現に繋がったと言えるでしょう。

初回放送は、北部九州で12.7％という高い視聴率を記録し、朝の時間帯としては異例の大ヒットとなりました。これは、二人の自然体な姿と、福岡の魅力が視聴者の心を掴んだ結果と言えるでしょう。この高い視聴率を受けて、レギュラー化の可能性も検討されましたが、『めんたいワイド』での黒瀬さんの発言の通り、「視聴率次第」という状況でした。

番組のゲストには、様々な福岡の若手芸人たちが登場しました。あかみねとんぼ、大塚勇樹、池内祐介、まるお、マサル、なべ、下畑博文、ケン坊田中、小峠英二（バイきんぐ）、渡邊孝平（クロスバー直撃）、清人（バッドボーイズ）など、多くの芸人たちが番組を盛り上げました。特に、桜ミントカフェの大塚勇樹さんとマサルさんは、複数回出演しており、番組のレギュラーのような存在感がありました。

放送された各回のタイトルも印象的でした。第1回「福岡愛が満載」、第2回「まさかの篠栗町へ」、第3回「愛する官兵衛と一献」、第4回「小倉に松ちゃんが来ない？」、第5回「糸島住みたいな～」、第6回「春の太宰府を満喫」、第7回「バイきんぐ小峠と田川を満喫」、第8回「最初で最後のスペースワールドで遊ぶ」、第9回「まさかの大雨 志賀島へ」など、それぞれの回のテーマや出来事を端的に表したタイトルが付けられていました。

スタッフロールには、演出、ディレクター、構成作家、カメラマン、音声担当、編集、ヘアメイク、広報、制作進行、プロデューサーなど多くのスタッフが名を連ねており、彼らの献身的な努力によって、この番組は実現したと言えるでしょう。

『福岡人志、松本×黒瀬アドリブドライブ』は、単なる観光番組ではなく、二人の芸人による、飾らないトークと、予想外の出来事が織りなす、まさに「アドリブ」満載のエンターテイメント番組でした。放送期間は短かったものの、視聴者に大きなインパクトを与え、多くのファンを魅了した人気番組として記憶に残っています。

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