福島三郎

福島三郎：多才な脚本家・演出家の軌跡

福島三郎（ふくしま さぶろう）は、1969年1月13日生まれの日本の脚本家、演出家です。その多岐にわたる活動は、舞台、テレビ、映画、ラジオドラマと多岐にわたり、特に演劇界においては、その独創的な世界観と演出手腕で多くの観客を魅了し続けています。妻は女優の宮地雅子。

初期の活動と「泪目銀座」

1995年まで、劇団「東京サンシャインボーイズ」に演出補として所属していました。同劇団解散後、自身の脚本・演出による演劇ユニット「泪目銀座（なみだめぎんざ）」を旗揚げし、主宰として数多くの作品を発表しました。この時期の作品には、八嶋智人、谷川清美、石田ひかりなど、現在も活躍する俳優たちが多数出演しており、彼の才能が早くから注目されていたことが伺えます。

ケイファクトリーを経てフリーランスへ

2000年からは株式会社ケイファクトリーに所属し、脚本・演出家として活動。その後、フリーランスとなり、さらに活動の幅を広げていきます。

「丸福ボンバーズ」の旗揚げと現在

2012年、新たな脚本演出ユニット「丸福ボンバーズ」を旗揚げし、劇団主宰として精力的に活動しています。2015年には株式会社ボンバーズ・バスを設立し、自身の創作活動をさらに強化しています。丸福ボンバーズでは、過去の作品のリメイクや、オリジナル作品の発表を積極的に行っており、その活動は常に注目を集めています。

主な舞台作品

福島三郎の主な舞台作品は多岐にわたります。初期の「泪目銀座」時代から、現在主宰する「丸福ボンバーズ」の公演まで、その作品は常に観客を魅了してきました。

「OMOTENASHI」: 泪目銀座旗揚げ公演。独特のユーモアと人間ドラマが融合した作品。
「THE 荒木さん家 SHOW！」: 八嶋智人らが出演。コミカルな作風が特徴。
「二人の噺〜The two men’s story」: 中井貴一、段田安則が出演。二人の演技が光る作品。
「おやすみの前に〜LOVE STORY OF THE WITCH〜」: 宮本信子、佐々木蔵之介が出演。ファンタジー要素を取り入れた作品。
「ゴルフ・ザ・ミュージカル」: 日本語版台本・演出を担当。ミュージカルの新たな魅力を引き出した作品。
「二人の約束」: 中井貴一、段田安則が出演。二人の演技が光る作品。
「中村トーイズ」: 村田雄浩、おかやまはじめらが出演。独特の世界観が魅力。
「ULTRA PURE！」: 三宅健が出演。アイドルを起用した新たな試み。
「A Piece of Cake！」: 丸福ボンバーズ旗揚げ公演。
「うたかふぇ」: 丸福ボンバーズの代表作の一つ。
「バカの王様〜the KING of BAKA〜」: 丸福ボンバーズで繰り返し上演されている人気作品。
「SHOW BY ROCK!! MUSICAL〜唱え家畜共ッ!深紅色の堕天革命黙示録ッ!!〜」: アニメ原作のミュージカルの脚本・演出を手掛けた。
「一人二役〜殺したいほどジュテーム〜」: 大地真央、森公美子が出演。コメディ要素が強い作品。
「SOULFUL SOUL」: 泪目銀座時代に初演された作品を、丸福ボンバーズで再演。
「さいごのなみだ～星影楼にまつわる噺 その弐～」: 丸福ボンバーズのオリジナル作品。
「The Phantom Carol ～聖夜の怪人～」: WINTARTSの舞台作品。
「結婚のススメ ～NO SURPRISE,NO LIFE～」: 丸福ボンバーズのコメディ作品。
「STAGE～舞台、位置、足をつける場所～」: 丸福ボンバーズのオリジナル作品。
「LOOSER～失い続けてしまうアルバム～」: 崎山つばさ主演の舞台作品。
「こんな夜の唄 〜The song @ usual night〜」: 丸福ボンバーズのミュージカル。
* 「OVER THE CENTURY 〜百年の彼方に〜」: 泪目銀座時代の作品を丸福ボンバーズで再演。

これらの作品以外にも、数多くの舞台作品の脚本、演出を手掛けています。特に、演出においては、俳優の個性を最大限に引き出す手腕に定評があり、コメディ作品からシリアスなドラマまで幅広いジャンルに対応できることが彼の強みです。

テレビドラマ、映画、その他

舞台作品以外にも、テレビドラマの脚本や、映画監督としても活躍しています。フジテレビの「TOKYO23区の女」シリーズや、「ショムニ」シリーズの一部の脚本を担当。また、映画「泣きたいときのクスリ」では監督を務めるなど、多岐にわたる分野で才能を発揮しています。

ラジオドラマの脚本や、FMラジオの演出なども手掛け、活躍の場を広げ続けています。近年の活動としては、ボンバーズ・バス主催のリーディングシアターの構成・演出も担当しています。

まとめ

福島三郎は、演劇界だけでなく、映像、ラジオなど様々な分野でその才能を発揮する多才なクリエイターです。その作品は常に観客に新たな感動を与え続けており、今後の活躍も非常に期待される人物です。

もう一度検索