福島交通福島支社

福島交通福島支社：福島地域の交通を支える拠点

福島交通福島支社は、福島県福島市東浜町に位置する、同社の主要なバス営業拠点です。福島交通の本社機能もこの支社に集約されており、福島地域における交通の中枢として重要な役割を担っています。最寄りのバス停は「日赤前」と「福島赤十字病院」です。

支社施設と業務

支社敷地内には、支社建屋以外にも、観光営業所、広大なバス車庫、整備場、給油設備などが整備されています。給油設備の存在から、普段はそれぞれの停泊拠点にいる市町村生活バスの一部車両が、給油のために支社に出入りすることもあります。

さらに、私鉄福島交通労働組合の本部と福島支部、社員独身寮も支社内に所在しています。その他、各課の倉庫なども備えられており、支社の多様な機能を支える総合的な拠点となっています。

福島支社は、以下の施設も管轄しています。

福島駅東口バス案内所: 自社の定期券・乗車券・回数券の販売に加え、JRバス東北の福浪線のバス定期券・回数券も委託販売しています。
保原バスセンター
福島交通観光伊達営業所
掛田車庫（掛田駅）: 伊達・掛田方面系統のバス待機所であり、市町村生活バスの停泊場所にもなっています。
川俣車庫（旧川俣営業所）
福島高速バスターミナル
上浜車庫: 福島支社と連携して、福島駅東口や舟場町始発系統のバス車庫として機能しています。過去には、福島発着の高速バスの待機所も兼ねていました。2006年には、旧敷地内に建設されたマンションへの回送路線バスが廃止されました。
蓬莱車庫: 福島医大・蓬莱団地方面系統のバス待機所です。夜間は、一部のバスが支社に戻らず、ここに停泊しています。これは、高速バスの増便による支社敷地内のスペース不足が原因です。かつては「あぶくま号」のバス停と駐車場がありましたが、2008年に廃止されました。医大-水原線（市町村生活バス）の車両も配置されています。
梁川車庫（旧・梁川営業所）: 保原・梁川方面系統のバス待機所です。

その他、福島市内に複数の駐在所があり、車両の停泊を行っています。湯野駅にも市町村生活バスの車両が停泊しています。

沿革

1970年（昭和45年）12月15日：現社屋が新築されました。
2005年（平成17年）1月：本社機能が福島市太田町から移転し、それに伴い改築されました。
2010年（平成22年）10月30日：バスICカード「NORUCA」を導入しました。

福島支社が管轄する主な路線

福島支社は、福島市内循環線、渡利南回り線、信夫山循環線、御山経由イオン福島線など、市内中心部から郊外に至るまでの幅広い路線を運行しています。これらの路線には、ICカードNORUCAが利用可能です。以下に、主要路線の概要を示します。

1. 福島市内循環線（ももりん）: 福島市中心部を循環する路線で、100円均一運賃です。
2. 渡利南回り線: 福島市の住宅地である渡利地区を循環する路線です。
3. 信夫山循環線: 福島市の北信地区南部を結ぶ路線です。
4. 御山経由イオン福島線: 福島駅と郊外のイオン福島店を結ぶ路線で、御山・泉・北沢又などの住宅地の住民の生活にも役立っています。

その他、福島駅から東部、南部、西部、北部、東北部方面へ向かう多数の路線があり、それぞれ地域特性を反映した運行形態をとっています。福島県立医科大学附属病院へのアクセスを重視した路線や、観光地への路線、市町村生活バスなども運行しています。

また、高速バス路線も運行しており、仙台、いわき、会津若松などへのアクセスを提供しています。観光路線バスとして、土湯温泉や裏磐梯への路線もあります。

さらに、季節運行として花見山号、過去には「あぶくま号」「ピーチライナー」なども運行していました。現在も、古関裕而記念館へのアクセスを強化するメロディーバスが運行されています。

東日本大震災や、近年の社会情勢の変化によって、路線の廃止や変更などが行われていますが、福島交通福島支社は、地域社会のニーズに柔軟に対応しながら、公共交通機関としての役割を果たし続けています。

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