福島県立喜多方高等学校

福島県立喜多方高等学校

福島県喜多方市にある県立高等学校、喜多方高等学校について解説します。

概要

喜多方高等学校は、2021年に旧制喜多方中学校を起源とする旧喜多方高等学校と、旧制喜多方高等女学校を起源とする喜多方東高等学校が統合して誕生しました。統合に伴い、単位制高校へと改編が行われました。両校は福島県内でも長い歴史を誇り、地元のみならず首都圏にも同窓会が存在するなど、卒業生の繋がりが強いことで知られています。

設置学科

全日制課程
普通科

過去には農業科や英語科も設置されていました。

沿革

1918年4月 - 福島県立喜多方中学校として創立
1928年 - 福島県立喜多方高等女学校として創立
1948年4月 - 学制改革により、福島県立喜多方高等学校となる
2021年4月 - 喜多方東高等学校と統合し、単位制高校に改編

旧喜多方高等学校時代には、1950年代から1970年代初頭にかけて東京大学への合格者を輩出しており、1953年には4名の合格者を出すなど、会津高等学校と同数あるいはそれ以上の実績を上げることもありました。また、東北大学へも二桁の合格者を出すなど、県内有数の進学校としての側面もありました。

校章

旧制中学時代は五弁の桜花の中に「中」の文字を配したものでした。現在の校章は、1948年の新制高校発足時に公募され、当時の美術教師であった竹内博が選定し、職員の意見を取り入れて決定されました。三つの桜花を組み合わせたデザインで、「桜壇」を象徴し、それぞれ真・善・美の追求、知・徳・体の達成、智・情・意の完成を表しています。

校歌・応援歌

2021年の統合時に、小田和正作曲、両校生徒作詞による新たな校歌『桜並木をたどり』が制定されました。一方、旧喜多方高等学校の校歌であった『会津の原は雄大に』は、旧制喜多方中学校時代から歌い継がれてきたもので、歌詞に軍国主義的な要素がなく、戦後も改変されることなく歌い続けられてきた珍しい例です。この校歌は、北海道旭川東高等学校の『突兀七千有余尺の歌』との類似性が指摘されています。

応援歌としては、『秋まだ浅き桜檀』が存在します。

喜多方女子高等学校および喜多方東高等学校にも、それぞれ独自の校歌と応援歌が存在していました。

喜多方女子高等学校校歌：「朝日夕日にそびえて立てる」（作詞：葛原しげる、作曲：梁田 貞）
同校応援歌：「力みなぎる我が校の」（作詞・作曲：不詳）
喜多方東高等学校校歌：「飯豊連峰空に映え」（作詞：小川茂正、作曲：岡部富士夫）

部活動

運動部

野球
バドミントン
水泳
ソフトテニス
剣道
ボート
卓球
バレーボール
サッカー
バスケットボール
陸上競技
弓道

文化部

自然科学
美術
合唱
茶道
調理
インターアクト

進路概況

国公立大学への合格者は例年20名程度です。

交通

JR磐越西線喜多方駅

著名な出身者

旧 喜多方高等学校/旧制 喜多方中学校出身

鈴木隆 (作家)
上原康樹 (岩手県議会議員、元NHKアナウンサー)
東條昭平 (特撮テレビドラマ監督)
田中智 (ファッションモデル)
本多修郎 (哲学者、東北大学教授)
手代木渉 (獣医師、生物学者、弘前大学教授・学長)
花見弘平 (海軍中佐、元塩川町長)
高畑辰雄 (海軍少佐)
風間万年 (海軍少佐)
倉林明子 (日本共産党参議院議員)
飯野陽一郎 (喜多方市長)
白井英男 (喜多方市長)
山口信也 (喜多方市長)
遠藤忠一 (喜多方市長)
蓮沼喜文 (合唱指揮者)
佐藤美樹 (フリーアナウンサー)
伊藤茉央 (プロ野球選手、中日ドラゴンズ所属)
五十嵐博 (株式会社電通グループ取締役代表執行役社長CEO、一般社団法人日本広告業協会理事長)
佐藤隆紀 (歌手、ミュージカル俳優)

喜多方女子高等学校・喜多方東高等学校/旧制 喜多方高等女学校出身

（情報なし）

令和新生 現 喜多方高等学校出身（2022年3月卒業以降）

（まだ卒業生は出ていません）

関連項目

福島県高等学校一覧
旧制中学校
旧制中等教育学校の一覧 (福島県)

外部リンク

福島県立喜多方高等学校
福島県立喜多方高等学校（首都圏桜壇同窓会）

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