福島県道299号実沢要田線

福島県道299号実沢要田線

福島県道299号実沢要田線は、福島県田村郡三春町から田村市に至る一般県道です。その特徴は、短い路線の中で三春町と田村市の境界が複雑に入り組んでいる点にあります。

路線概要

起点: 田村郡三春町大字実沢字上台
終点: 田村市船引町要田字要田・田村郡三春町大字熊耳字要田（境界上）
総延長: 4.289km
実延長: 総延長に同じ
路線認定年月日: 1959年8月31日

通過する自治体

田村郡三春町 - 田村市 - 三春町 - 田村市 - 三春町 - 田村市、と、短い距離の中で何度も自治体を跨ぐのが特徴です。

接続・交差する道路

三春町内:
福島県道119号本宮常葉線（大字実沢字上台 起点）
田村市内:
福島県道50号浪江三春線（船引町要田字要田 終点）

沿線

JR磐越東線
葛尾村立葛尾中学校三春校
田村市立要田中学校
* 要田郵便局

特徴的な市町境

当路線の最大の特徴は、その経路が三春町と田村市の境界を非常に細かく通過することです。特に終点付近では、その様子が顕著に現れています。

例えば、田村市船引町荒和田地区から三春町庄司地区に入ると、わずか200mほどで再び田村市船引町笹山地区に入ります。さらに50mほど進むと、上り線側の路肩が市町境となり、200m進むと三春町熊耳地区に入ります。しかし、下り線側の路肩がすぐに市町境となり、50mほどで道の両側が田村市域に挟まれるという状況になります。

その後も、100mほど進むと回廊状の三春町域が上り路肩側にずれ、田村市船引町要田地区となりますが、50mほどで再び三春町域に入り、道路の両側を田村市域に挟まれる状態が繰り返されます。そして、200mほど進んだところが終点の丁字路となります。この地点も、県道50号の中心が回廊状に飛び出た三春町域と田村市の市町境となっています。三春町域はその後、県道50号の上り車線を回廊状に30mほど進んだ先の民家に至ります。

このように、福島県道299号実沢要田線は、短い距離の中に複雑な市町村の境界線が入り組んだ、非常に珍しい県道と言えるでしょう。この複雑な地形が、この路線のユニークさを際立たせています。

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