福島県道310号庭坂福島線

福島県道310号庭坂福島線

福島県福島市に位置する一般県道、福島県道310号庭坂福島線は、地域住民にとって重要な生活道路としての役割を担っています。この路線は、福島市町庭坂を起点とし、福島市街地へと向かう東西方向のルートを形成しています。

概要

一般的に「庭坂街道・八島田街道」として知られるこの県道は、JR奥羽本線と並走しながら、庭坂・笹木野地区や福島市街地西部の住宅地と市の中心部を結びつけています。しかし、その交通状況は必ずしも良好とは言えません。起点から野田町にかけての区間や西町陸橋は片側1車線であり、交通量の多さに対して道路整備が十分とは言えない状況です。特に、国道13号福島西道路付近から野田町にかけての区間や、福島駅東西を結ぶ重要な経路である西町陸橋は、慢性的な交通渋滞に悩まされています。

都市計画道路腰浜町町庭坂線三河北町工区

このような状況を改善するため、都市計画道路腰浜町町庭坂線三河北町工区が整備されました。2013年8月8日に開通したこの区間は、全長880mに及びます。従来、歩道がなく幅員が狭かった区間が大幅に拡幅され、片側2車線化と歩道の整備、電線の地中化が実現しました。三河北町交差点からヨークタウン野田にかけては現道の拡幅、残りの区間はバイパスとして建設されました。このバイパスの完成により、幅員狭小区間を回避することが可能となり、交通の円滑化と渋滞緩和に貢献しています。将来的には、国道13号福島西道路付近までの延伸も計画されています。2017年4月7日には、バイパスと現道を接続する都市計画道路方木田茶屋下線が県道に指定され、同時に並行する現道部分が市道に移管されました。

路線データ

起点：福島市町庭坂字呑塚
終点：福島市陣場町
総延長：8.293km
路線認定年月日：1959年8月31日

道路施設

八島田跨線橋

1967年に竣工した全長14.6m、幅員10.0mの橋梁で、JR奥羽本線を跨ぎます。この橋の建設により、従来の路線から線形が変更され、踏切が撤去されました。旧道は現在、市道として利用されています。

西町跨線橋

1978年竣工の全長86.75m、幅員19mの橋梁で、JR東北本線などの在来線を跨ぎ、東北新幹線の高架橋の下を通ります。橋上は、東詰の西町交差点に向かう下り線のみ2車線、その他は片側1車線で供用されています。歩道は車道よりも高い位置に設置されています。西町交差点では、交通の滞留に対応するため、歩道の一部を削り左折レーンが新設されました。2007年には、陸橋の南北の歩行者の通行を容易にするため、地下横断歩道が新設され、福島駅周辺と曽根田ショッピングセンター周辺の活性化が図られています。

地理

交差する道路

福島県道5号上名倉飯坂伊達線
福島県道311号八島田笹木野停車場線
国道13号福島西道路
福島県道3号福島飯坂線
国道13号

沿線施設

いちい庭坂店
東北自動車道
福島市立野田小学校
ロシナンテ福島西店
ヨークタウン野田
福島製作所
ポリテクセンター福島
ダイユーエイトMAXふくしま

福島県道310号庭坂福島線は、福島市の地域経済と住民生活を支える重要な道路として、今後もその役割を果たし続けることが期待されます。

関連項目

福島県の県道一覧
* 板谷街道（米沢街道）

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