福島県道32号柳津昭和線

福島県道32号柳津昭和線

福島県道32号柳津昭和線は、福島県河沼郡柳津町から大沼郡昭和村に至る主要地方道です。この路線は、会津地方の山間部を東西に結び、地域住民の生活や経済活動を支える重要な役割を担っています。

概要

柳津昭和線は、柳津町の南部に位置する郷戸地区を起点とし、三島町の東端をかすめながら、柳津町の西山地区を経由して昭和村へと至ります。この路線は、かつて国道401号の博士峠が冬季閉鎖されていた期間に、昭和村から会津若松市方面への最短経路として機能していました。博士トンネルの開通により冬季閉鎖は解消されましたが、現在でも地域間の連携を支える重要な役割を担っています。

路線データ

起点：河沼郡柳津町郷戸字古屋敷甲
終点：大沼郡昭和村小野川（国道401号交点）
総延長：28.656 km
実延長：総延長に同じ

歴史

柳津昭和線は、昭和51年（1976年）に主要地方道として指定され、現在の路線網が形成されました。以下に主な経緯を示します。

1971年6月26日：主要地方道会津若松伊南線に指定（一部区間）
1976年4月1日：主要地方道柳津昭和線に指定
1976年11月16日：福島県が現行の県道路線として認定
1993年5月11日：建設省が柳津昭和線を主要地方道として指定

路線状況

重用路線

福島県道59号会津若松三島線（河沼郡柳津町湯八木沢 - 河沼郡柳津町黒沢字五舛蒔）

バイパス

琵琶首バイパス（河沼郡柳津町）

琵琶首バイパスは、柳津昭和線における最大の難所であった琵琶首地区の急勾配、悪線形、狭隘区間を解消するために建設されました。2007年から2012年にかけて段階的に開通し、地域の交通状況を大きく改善しました。特に、2010年に国道400号の玉梨スノーシェッドが落石により通行止めとなった際には、国道401号の迂回路としてだけでなく、国道400号の迂回路としても利用され、その重要性が再認識されました。

琵琶首バイパスの総延長は3,330mに及びます。

道路施設

柳津昭和線には、以下の橋梁やトンネルなどの道路施設があります。

橋梁

小野川橋
中野跨線橋
滝谷川橋
新湯八木沢橋
上新田橋
西山大橋
北ノ沢橋
松橋
中ノ川橋
堺橋
博士沢橋
小谷滝橋
大滝谷沢橋

トンネル

湯八木沢トンネル
獅子落洞門

地理

柳津昭和線は、以下の自治体を通過します。

1. 河沼郡柳津町
2. 大沼郡三島町
3. 河沼郡柳津町
4. 大沼郡昭和村

交差する道路

国道252号（柳津町郷戸字古屋敷甲 起点）
福島県道345号郷戸滝谷停車場線（柳津町郷戸字居平丁）
福島県道366号滝谷桧原線（三島町滝谷字小舘山）
福島県道59号会津若松三島線（柳津町湯八木沢、柳津町黒沢字五舛蒔）
国道401号（昭和村小野川字根際 終点）

沿線施設

* 西山温泉

まとめ

福島県道32号柳津昭和線は、会津地方の山間部を繋ぐ重要な路線であり、地域住民の生活や経済活動を支えています。琵琶首バイパスの開通により、交通の難所が解消され、より安全で快適な通行が可能となりました。沿線には西山温泉などの観光スポットもあり、地域の活性化に貢献しています。

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