福島県道382号豊間四倉線

福島県道382号豊間四倉線

福島県道382号豊間四倉線は、福島県いわき市平豊間から同市四倉町に至る、全長約15kmの主要地方道です。この路線は、いわき市中部の美しい海岸線を縦断し、地域の重要な交通路としての役割を担っています。

概要

この県道は、いわき市内の主要な観光地を繋ぐ役割を果たしています。沿線には、合磯海水浴場、豊間海水浴場、塩屋崎灯台、薄磯海水浴場、新舞子ビーチ、四倉海水浴場など、数多くの観光スポットが点在しています。特に塩屋崎灯台付近や新舞子ビーチ付近は整備されており、快適なドライブコースとなっています。新舞子ビーチ付近では、舞子の松林を通り抜ける風光明媚な直線路が楽しめます。

しかし、起点から豊間海水浴場までの区間や、平沼の内地内の集落内は道幅が狭く、センターラインがない場所も存在します。走行の際には注意が必要です。

東日本大震災からの復興

2011年3月11日に発生した東日本大震災では、当路線も甚大な被害を受けました。特に平豊間や平薄磯では、海水浴場の護岸に沿った道路が破壊され、長期間にわたり通行が不可能となりました。しかし、その後、大規模な防潮堤の建設、住宅地の移転、土地区画整理事業など、地域全体の復興事業とともに、道路の付け替えや改修が順次行われ、現在では安全に通行できるようになっています。

路線データ

起点：福島県いわき市平豊間字兎渡路361-3（福島県道15号小名浜四倉線交点）
終点：福島県いわき市四倉町東2丁目（国道6号交点 = 四倉舞子浜入口交差点）
総延長：15.355 km
未供用延長：0.290 km
実延長：15.065 km
路線認定年月日：1990年7月3日

新道・バイパス

豊間工区

起点：いわき市平豊間字兎渡路163
終点：いわき市平豊間字船附
延長：1.7 km
幅員：6.0 m (14.0 m)

東日本大震災の津波で大きな被害を受けた豊間地区の復興事業として建設されました。2012年度に事業が開始され、2018年3月22日に開通しました。巨大な防潮堤や防災緑地に沿って建設され、従来狭隘だった区間が大幅に拡幅されました。現道の一部は、2018年3月20日付でいわき市道に移管されています。

塩屋崎工区

起点：いわき市平豊間字塩屋町
終点：いわき市平薄磯字宿崎
延長：0.9km
幅員：6.0 m (11.5 m)

豊間地区と薄磯地区の連絡強化のため、塩屋崎灯台周辺の狭隘で屈曲した区間を改良する目的で建設されました。2021年8月10日に供用が開始され、起点側455mは現道拡幅、終点側445mはバイパス道路化が行われました。旧道となった区間は、2022年3月25日に県道指定を外されています。

薄磯工区

起点：いわき市平薄磯字宿崎
終点：いわき市平薄磯字北ノ作
延長：1.3 km
幅員：6.0 m (14.0 m)

東日本大震災の津波で大きな被害を受けた薄磯地区の復興事業として建設されました。2013年度に事業が開始され、2017年3月31日に開通しました。防災緑地に沿って建設され、従来狭隘だった区間が大幅に拡幅されました。

沼ノ内工区

起点：いわき市平薄磯字北ノ作
終点：いわき市平沼ノ内字浜街
延長：1.2 km
幅員：6.0 m (14.0 m)

東日本大震災の津波で大きな被害を受けた沼ノ内地区の復興事業として建設されました。2012年度に事業が開始され、2018年3月22日に開通しました。巨大な防潮堤に沿って建設され、丘陵部をトンネルで抜けることで、従来狭隘だった区間が大幅に拡幅されました。現道は、2018年3月20日付でいわき市道に移管されています。

道路施設

浜街橋：平沼ノ内字浜街に位置し、二級水系弁天川を渡ります。
下滑津橋：平下高久に位置し、二級水系滑津川を渡ります。
横手橋：平下大越字南横手に位置し、二級水系夏井川水系藤間川を渡ります。
磐城舞子橋：夏井川に架かります。
東舞子橋：四倉町下仁井田から四倉町上仁井田に至り、二級水系夏井川水系仁井田川を渡ります。この橋は、東日本大震災からの復興事業として架け替えられました。カンチレバー工法で建設され、2019年1月19日に開通しました。

地理

通過する自治体

福島県
いわき市

交差する道路

福島県道15号小名浜四倉線
国道6号・福島県道363号八茎四倉線（重複）

沿線

国立病院機構いわき病院
合磯海水浴場
豊間海水浴場
塩屋崎灯台
薄磯海水浴場
沼の内弁財天
新舞子ビーチ
四倉海水浴場

脚注

関連項目

福島県の県道一覧

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