福島県道395号四倉久之浜線

福島県道395号四倉久之浜線

福島県道395号四倉久之浜線は、福島県いわき市の四倉町から同市久之浜町に至る、全長約5kmの一般県道です。この路線は、かつて国道6号だった区間を県道に編入したもので、地元では「旧ロッコク」という愛称で親しまれています。

路線概要

この県道は、久之浜バイパスと並行する国道6号の旧道部分にあたります。2017年4月1日に、久之浜バイパスの旧道が国土交通省から福島県へ移管されたことに伴い、新たに県道として指定されました。この移管により、地域住民の生活道路としての役割がより明確になりました。

路線データ

• - 整理番号: 395
• - 路線名: 四倉久之浜線
• - 起点: いわき市四倉町（国道6号交点）
• - 終点: いわき市久之浜町（明不作交差点、国道6号交点）
• - 重要な経過地: なし
• - 総延長: 4.9480 km

歴史

この県道は、2017年に以下の経緯を経て誕生しました。

• - 2017年1月6日：福島県告示第4号により路線が認定。
• - 2017年4月1日：供用開始。

路線状況

県道395号線は、海岸線に沿って走る区間が多く、変化に富んだ景観が特徴です。特に、以下の道路構造物は、この路線の重要な構成要素となっています。

江之網トンネル

全長108mのトンネルで、久之浜町田之網字鷹ノ巣に位置しています。このトンネルは岬の根元を貫いており、南側坑口の西側には、国道6号久之浜バイパスの新波立トンネルの南側坑口があります。トンネルの名前は、さらに南側の字名「江之網」に由来します。上り線側には人道用トンネルが設置されています。

波立トンネル

全長126mのトンネルで、江之網トンネルのすぐ北側にあります。久之浜町田之網字舟門から字横内に跨るこのトンネルは、片側1車線です。トンネル前後の区間は、断崖と海岸が入り組んだ地形のため、見通しの悪いカーブが多く、正面衝突事故が多発していました。そのため、対向車表示システムが導入されています。トンネルのすぐ北側には、波立薬師と久之浜・波立海水浴場があります。

横内橋

全長6.3m、幅員9.0mの橋で、2007年に竣工しました。久之浜町田之網字横内にて横内川を渡ります。橋上は上下対向2車線で、両側に歩道が設置されています。塩害対策のために架け替えが行われ、上り線側歩道には海岸堤防を越えて河口部へ降りるための階段が整備されています。

その他

第一浜川橋、小久川橋、大久川橋などの橋梁、原見坂トンネルなどがあります。

原見坂トンネル

全長136mのトンネルで、1961年6月に竣工しました。大久町大久字北田から久之浜町金ケ沢字槻木沢に跨ります。JR常磐線の同名のトンネルが、当トンネルの下側で交差しています。付近には、旧鉄道トンネルも現存しますが、現在は水没しています。

地理

この県道が通過する自治体は、福島県いわき市のみです。

交差する道路

この県道は、以下の道路と交差しています。

• - 国道6号（波立海岸入口交差点）
• - 福島県道245号白岩久之浜線（中浜交差点）
• - 福島県道161号久之浜停車場線・福島県道157号久之浜港線（久ノ浜駅前交差点）
• - 福島県道246号折木筒木原久之浜線（大久入口交差点）
• - 国道6号（明不作交差点）

沿線施設

県道沿いには、以下の施設があります。

• - 太平洋健康センターいわき蟹洗温泉
• - 滝ノ御前稲荷神社
• - 明神神社
• - 波立薬師・波立海岸
• - JR久ノ浜駅
• - 久之浜東団地

まとめ

福島県道395号四倉久之浜線は、いわき市の海岸沿いを走る、歴史と自然が調和した道路です。かつて国道だった名残を残しつつ、地域の生活を支える重要な役割を担っています。この路線を訪れる際は、美しい海岸線や、歴史あるトンネル、橋梁などの景観を楽しんでみてください。

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